ありょ波

自分の半生会を開きます。

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最近の記事

さよならわたし

母からの暴力も最初は軽いものだった。 酔ってビンタされる、イライラをあたられる。 あのクッションの時に比べたらなんてことはなかった。叩いた後の母は、泣いて謝るのだ。 「もうしないから、ごめんね。本当にごめん」 そう言って私を抱きしめてくれるから、私は全然大丈夫だった。 でも少しずつ回数が多くなるんだ… この前ももうしないって言ったのにというモヤモヤが残る。 徐々に内容も過激なものになっていった。 母に彼氏が出来た事で生活が一変する。 母が帰って来なくなる。 寝るまでいた母が

    • 私は良い子だから

      タクシーを降りると目の前は高級マンションだった。 (一人でこんなところに住めるなんてすごいなぁ) リアルにそう思ってた。 エレベーターを上がり、ドアの前に着くと声がする。 (誰かいるのかな?嫌だな…せっかく会えたのに) 鍵も開けずに入ると、私より小さい子が2人走って父に抱きついた。 奥から綺麗な女性(以下Kさん)が歩いてきた。 「いらっしゃい、あなたが娘さん?上がって上がって!」 心の動揺が顔に出ていたと思う。 「ねー、パパ!このお姉さん誰?」 「パパの子だよ」 「じゃあお姉

      • 突然の電話

        私は小学生になりました。 通っていた小学校は、児童の半分以上が中学受験をする子だったので、学校以外で遊ぶことが出来るのは受験をしない子だけでした。 残った受験をしない子の中には、スポーツの習い事をやってる子もいて、その子達も毎日スポーツ教室に通うので遊べません。 母からやりなさいと言われてたくさんの習い事をさせられましたが、私には時間はたくさんありました。 友達と外で遊んだり、リカちゃん人形やごっこ遊びもしました。 とある日曜日。 いつも祖母に預けられていたので、お店で漫画

        • 母へのお願いごと

          借金の返済もだいぶ減ってきた頃、母は昼職だけになりました。 一度だけ母にお願いをしたことがあります。 当時の母はガッツリ水商売メイクをしていた。今では珍しいことではありませんが、当時は若いお母さんも保育園にはいなく、お迎えに来る普通のお母さんでいてほしくて、メイクが怖いからやめてとお願いしたことがあります。 ガリガリではありましたが、昔の写真を見ると普通に綺麗ではありました。 ただ、私には怖かったのです。 この頃の母はまだ私の声は届いてました。 すぐにやめてくれました。

        さよならわたし

          欲しがった愛情、返ってきた借金

          母も苦しかっただろう。 母が私を虐待した理由は、自分も虐待されたからでした。だから悪くはないと、謝る気はないと言われました。それはまた違うページで書こうと思います。 今だけあなたの気持ちになって あなたから聞いたことだけを 書いてみようと思います。 母は小さい頃ご飯を食べない子で、食べろと線香を押し付けると言われていたそうです。 それでも食べられなかった。 父親(私の祖父/以下父親)と母親(私の祖母/以下母親)は商売に忙しかったので、環境を変えれば食べるかもしれないと母親

          欲しがった愛情、返ってきた借金

          離婚後の母の恋

          母は離婚してから、昼はパートで夜はホステスとして働きました。 夜職で出会ったのが、妻子持ちのHさん。 私も小さいながら可愛がってもらった記憶があります。 ディズニーランドやマザー牧場に連れて行ってもらいました。 所謂、典型的な不倫パターンです。 「お前のために離婚するよ」とでも言われていたのでしょう。 ですが、母は依存体質の為毎日一緒にいてほしいタイプなので、相手の奥様に不倫がバレてしまいます。 奥様から連絡が来て、彼の方に電話した時に 「どちら様ですか?」 と言われたそ

          離婚後の母の恋

          父と母の出会いから別れ

          父は母の20個近く年上でした。 母は、実の父親から虐待を受けていたせいなのか 年上の人が好みのようでした。 どしっとしている父が良かったのか、羽振りの良い父が大人に見えたのか…今となればわかりません。 私が生まれる前から父に覚せい剤を打たれていた母。 拳銃と覚せい剤の売買をした後、必ず打たれていたそうです。 そのあとは必ず殴られるそうです。 母がご飯を作って待っていても、突然金持ってこいと呼び出され 指定された場所にいくと、両脇に知らない女がいて 母が持って行ったお金をチッ

          父と母の出会いから別れ

          誕生

          母からよく言われていた事。 「あんたなんか産むんじゃなかった」 「おまえのせいで、私の人生めちゃくちゃだ」 「あんたのパパのせいで、私はこうなった」 物心ついた頃から言われ、物心ついた頃から思っていた。 「生まれたくなかったんですけど」 後に私を産んだ理由がわかるが、それは後に書きます。 父は極道のお偉いさん、母はホステスで 母のお店で知り合ったそうです。 まだ成人式も終えたばかりの母は、親の歳に近い父に惚れ込むと…大人の男に見えたんでしょうね。父は、靴下すら自分で履きませ

          半生会episode1

          37年間、1人になる事なんてないと思ってた。 親に愛されなくても、彼氏が途切れることもなくいたから。 でもずっと寂しかったんだと思う。 こんな私にも友達がいて、支えてくれたから今がある。 生きてて良かったと明日も思えるかわからないけど、40歳までは生きようと思えた。 そんな私の半生会を開きます。

          半生会episode1