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母へのお願いごと

借金の返済もだいぶ減ってきた頃、母は昼職だけになりました。

一度だけ母にお願いをしたことがあります。
当時の母はガッツリ水商売メイクをしていた。今では珍しいことではありませんが、当時は若いお母さんも保育園にはいなく、お迎えに来る普通のお母さんでいてほしくて、メイクが怖いからやめてとお願いしたことがあります。
ガリガリではありましたが、昔の写真を見ると普通に綺麗ではありました。
ただ、私には怖かったのです。

この頃の母はまだ私の声は届いてました。
すぐにやめてくれました。
母が大好きだったし、前にされたことなんて自分の中で消化出来るはず。 

ここまでの私は、母を大好きだと思えた。
いや、今でも私は母を大好きなんだと思う。 
この後からの数十年間の地獄の日々、好き嫌いの葛藤。
まだ小さな私は何もわからなかった。
わかっていてもどうにも出来なかった。

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