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エンジニア採用について(リアルな数値感)

前回のnoteはエンジニア採用におけるエージェント活用についてまとめさせていただきましたが、今回のnoteは各施策からのリアルな数値感を共有できればと思います。※2020年11月時点での情報になります。

Wantedly

ベンチャーのダイレクトリクルーティングと言えば最初に名前が出てくる媒体です。

【費用】=6か月120万/300通、12ヵ月204万円/600通
【返信率】=10~20%前後
【DB内(公開データではなく所感です)】
・学生:30%
・エンジニア1年目~3年目:20%
・未経験:20%
・3年以上:30%
【まとめ】
直近は未経験エンジニア志望者が非常に増えてきています。
メインターゲットである3年以上の経験者は相対的に減少傾向。
しかしながら返信率は圧倒的に魅力的。頑張れば月に1~2人前後のエンジニアが採用できてます。また他職種と合わせて120万で3~5人前後の採用ができるので、1人当たりの採用単価としては圧倒的に安価です。

ビズリーチ

ビズリーチ!のCMでおなじみのビズリーチですが、ダイレクトリクルーティングでいうと大御所です。

【費用】=6か月85万/400通+成功報酬15%
【返信率】=3%~6%前後
【DB内(公開データではなく所感です)】
・エンジニア1年目~3年目:20%
・3年以上:30%
・10年以上:30%
・20年以上:20%
【まとめ】
マネージャークラスで考えるとDBの質は圧倒的に良質です。もともとは転職希望者自身がビズリーチの利用料を払うモデルだったので転職の本気度も高い媒体で、返信率も高かったですが、現在はかなり返信率が下がってきています。
エージェントにもDBを公開しているため、競合も多いです。
半年で1~2人の採用ができる媒体という印象。バックオフィス系であればもっと採用が可能です。

Green

WEBIT系に特化したダイレクトリクルーティングの老舗。昔はビズリーチと住み分けできていましたが、今はバッティングするところもある様に感じます。

【費用】=初期100万円+成功報酬70~100万円(※詳細は要確認)
【返信率】=1%~5%前後
【DB内(公開データではなく所感です)】
・エンジニア1年目~3年目:30%
・3年以上:40%
・10年以上:20%
・20年以上:10%
【まとめ】
プレイヤーからマネージャーまで幅広く登録があるのが特徴です。返信率は正直読みずらい媒体のため、直接応募などを上手く捕まえられるかが採用成功のコツ。
半年で1人~2人は採用できますが、毎回再現性が読みづらく、上記2媒体と比較するとどうしても優先度を下げてしまいます。

Findy

【費用】=初期費用+成功報酬35%(要確認が必要です)
【返信率】=??
【DB内(公開データではなく所感です)】
??
【まとめ】
情報が少なくて恐縮です。ティンダーの様にいいね→マッチング→スカウトを送るという媒体になります。いいね→マッチングで7~10%前後、マッチング後の返信で50%前後となるので、いいね→返信で3~5%が一つの目標値になります。
アーリーアダプターなエンジニアの方々からの登録が多く、比較的良質なDBですが、フィーが高い。エージェントだけだと採用できない場合に使うツールかなと思います。

Scouty

【費用】=??
【返信率】=??
【DB内(公開データではなく所感です)】
玉石混交
【まとめ】
思想としては非常に面白く、エンジニアのIDをそろえたい欲求に対して、1つ以上のツールで使っているIDをTwitter、githubなどと連携させて誰であるかを把握するツールです。媒体内は登録している認識が無い方が多いので、返信率は低め。TwitterDMを解放している方に対して配信すれば、返信率はかなり高めです。思想は良いがツールという位置づけになってしまっているのがタマにキズ。直近社内体制を大幅に変更されているので、どの様な事業にしていくのか、個人的には要注目です。

転職ドラフト

【費用】=成功報酬15%~20%(要確認が必要です)
【返信率】=15%~20%
【DB内(公開データではなく所感です)】
経験者多数
【まとめ】
スカウト配信時に想定年収を提示する、新しい形のダイレクトリクルーティングです。初期はかなり採用しやすかった印象ですが、スカウト配信はエンジニアが送らなければかなり難しい印象です。現場の工数を借りれるならばトライする価値ありです。
直近から開催が月1回に変更になったため、人の動きが悪くなっている印象ですが、上手くすれば半年で1人程度は採用が見込める媒体になります。

エージェント

【費用】=成功報酬35%~(会社により前課金がある会社もあり)
【DB】
・大手エージェントは自社媒体からの流入
・中小エージェントはリクナビかビズリーチからの流入
【まとめ】
大手エージェントでも経験者の月の流入は20件弱という話も聞きます。前回のnoteでも書かせていただきましたが、使い方次第では採用成功するケースも有ります。ある程度お金に余裕がある会社が手を付ける手段かなと思います。

まとめ

今回の内容は私自身が使ってみた際の所感ですので、実態と違うよ!というご意見もあるかと思います。あくまで参考程度でご認識ください。また、記載しきれなかった媒体などもまだまだありますし、新興スタートアップがどんどん新規サービスを出しているので、情報が古くなっていくと思いますのでご注意ください。

■あるよって何やってる会社?
このnoteでは人事の仕事や、経験者ならではの人領域の施策や、対策について語っていきます。
企業毎に発生する課題はマチマチなように感じますが、似たような課題に直面している会社が非常に多いです。それらを体験してきた人事であれば、同じような課題を抱える会社に適切な対策を講じることができると信じています。そんな事業を運営しています。

株式会社あるよ
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