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桜の季節という話。

3月29日。本日はくもりときどき雨だが、各地の桜は咲き始めて満開となっている地域もある。

地元の駅に咲く桜も満開だった。

この季節は綺麗なピンク色の花を咲かせ、出会いと別れの季節をより色鮮やかなものにし、人々のこころを動かす桜。

暑い夏も、寒い冬もじっと耐えて出番を1年待っていたかのように咲く。

主役にも卒業、入学、入社を迎える人間のわき役にもなれる桜は私は好きだ。

よく地元の桜まつりに幼いころ出向いていた。

全長1キロメートル程度のメインストリートには何十本もの桜の木が左右に並んでおり、風に吹かれて花びらが舞っているその通りは、圧巻で今でも鮮明に思い出す。

桜まつりの期間は、歩行者天国となり出店も立ち並んでいる。コロナ禍の昨今ではもうなかなか見られない光景。

まだ携帯電話なんて持っていない小学生のころ、家族で桜まつりに出かけ、迷子になった。

特に、迷子になった場合の集合場所を決めておらず親を探すに必死だった。

迷子になった時間としては30分程度だったと思うが、4~5時間ずっと探していた感覚だった。

探してもさがしても見つからず、このまま見つけられないのではないか。先に帰ってしまったのではないかと不安だけが募る。

親に会えた瞬間、安堵で大泣きしたことを覚えている。

そんなときも桜の花びらは綺麗に舞っていた。


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