ベビーシッターの予約が入り続けるようになるまで③
前回の記事では、自分の強みを前面に押し出すことによってほかのシッターとの差別化を図れる、水泳レッスンの予約を増やすことができたことを書いた。
水泳レッスンの予約は入りやすくなったものの、サポートの数自体はほとんど変化せず、月に8回ほどで固定されている状態だった。
この回数だと、私の場合は3万円程度しか稼げない。
そのほかのバイトも続けていたためお金で苦しむことはなかったが、ベビーシッターだけに仕事を絞るには全く足りない。
サポートの回数自体を増やしていかなければならない、ということは感じていたが、こればっかりは『信用』が十分にたまるまでは耐えるしかないのかとあきらめかけていた。
サポートの中身を分析してみた
何か手掛かりはないものか、と2019年6月ころから自分のサポートの内容について分析してみた。すると、すぐにあることに気が付いた。
それは、サポートの要請にはほとんどの場合、水泳が絡んでいたのだ。
例えば、「水泳を教わりたいけど初めからプールだと不安だから、家の中でサポートしてほしい」
「はじめは水泳レッスン頼んだけど、今回は普通に家でサポートをお願いしたい」
などといった感じだ。
思っていた以上に、トロの法則は効果的な様子だった。
そこで、もっと過激に強みを打ち出すキャッチコピーに変更した。
「水泳レッスン(2500円/時間~)が人気です!」
このコピーだけを見て、ベビーシッターのことだと分かる人はまずいないだろう。サポーター一覧で見てみたときも、このコピーはかなり異質だった。
前回の「水泳一筋20年。お子様の水慣れからお任せください。」からの変更点としては、
①水泳レッスンもやっていますよ、というスタンスから水泳レッスンをやっていますよ、というのに変えた。
②ベビーシッターのマッチングサイトのはずなのに、水泳レッスンが人気であるという理解のしがたさを付け、少し立ち止まらせることを狙った。
③金額を明示することで、キャッチコピーだけで予約までのフローを想像させやすくした。
の3つがあげられる。
確率論と肩書き
キャッチコピーによって、水泳レッスンに興味がない人には全く刺さらなくなったと思う。しかし一方で、プロフィールを見られてから予約につながる確率は格段に増えたと考えられる。
(ここに関しては、公開情報ではないため分析不可。裏付けなし。)
肩書を極限まで具体化したことによって、選択される確率が爆上がりしたのだ。
あまり角のないキャッチコピーにしていたら、100人のシッターがいたとしたら、単純計算で選ばれる確率は1%である。
一方で、強みを尖らせた場合は、水泳の人とそうじゃない人に分けられる。100人中私しか水泳を教えます!と言っている人がいなかったとしたら、選ばれる確率は50%になる。(ものすごい乱暴な計算だが。)
まず初めに、水泳の要素が必要か否かで判断されるからだ。
入り口をものすごく狭くしたが、予約の数は少しずつ増加していった。
水泳レッスンを受ければ、ほぼ確実にリピーターになっていたため、気が付けば新規の方がほとんどいなくなった。
2020年は70%がリピーターだ。肩書を限定することによって得られたものは大きかった。
続く。
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