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担任のはじめの言葉

 4月に学級担任として児童生徒にこの学級で大切にしてほしい思いなどを語ります。

 その時に自分は意識していることが3つあります。

 1つ目は、自分の体験・経験で話すこと

 2つ目は、目的と目標を明確にすること

 3つ目は、卒業を見通した指導


 1つ目の自分の体験・経験で話すことに関してです。

 自分の経験したことや体験したことは、聞いたり感じたりしたものよりもリアルさが違います。

 例えば富士山に登ることを学級ヘ話し、目標に向かってコツコツと頑張ることなどを話そうとした時、実際に富士山に登ったことのある人と、ない人では臨場感などが違ってきます。

 辛かったことや、より具体的な感動エピソードなどは体験や経験をしてこそ得られ、また話の中で言外のメッセージとして児童生徒に伝わると思うからです。

 何気ない日常をどう捉え、どう価値を見出し、伝えていくかこそが大切なのではないかと感じています。



 2つ目の目的と目標を明確にすることに関してです。

 担任のはじめの話で「みんなで仲良くしよう」や「何事も挑戦してこう」という話をついついしてしまいます。

 しかしこの2つのことはあくまで”目標”ですよね。

 その”目標”に向かうにあたっての”目的”が存在すると思います。

 例えば、「みんなで仲良くしよう」という目標に向かった結果、「〇〇な集団になれる」ことが目的だと思います。

 〇〇な集団になるためには、必ず仲良くなっていなければならない(仲良くなっていた方がいいよね)といったように通過点はあくまで目標だと思います。

 目的はその目標を達成していく過程やその後にあるとことではないでしょうか。

 児童生徒がその考え方を持つことは難しいと思いますが、教師はそのビジョンを持った上で話していきたいですよね。



 3つ目の卒業を見通した指導に関してです。

 小学校6年間や中学校3年間で最終的にどのような姿を目指しているかで指導の内容が変わってきます。

 もちろん全ての学年を持ち上がっていくことはありません。

 しかし、自分が担任をする上で卒業を見通した指導をすることで自分の軸がぶれませんし、何より児童生徒がゴールを明確に持てるようになり自分から考えて動くことができるようになることが一番のメリットですから、各学校の最後の姿(卒業)を見通すことはとても大切です。

 きっと学校ごとに各学年で身につけたい力があると思います。

 例えば、中学校だと1年『挑戦』 2年『飛躍』 3年『自立』 などです。

 そして、3年生の『自立』をした具体的な姿をイメージし、各学年で付けたい力をきちんと洗い出すことで学年を見通した指導ができます。

 すると指導も一貫し、児童生徒も安心して取り組むことができます。

 学級目標や自分が目指す方向性を全員で共有できることは大切ですよね。

 その体験は義務教育段階でしか体験することはできません。

 教員としてそういった指導のあり方は担任であれ、副担任であれ確認しておくことが必要だと思います。

 そういった指導のもと学級目標やこの1年で頑張りたいことを考える活動をすると児童生徒にとって自分事として考えていくことができました。

 ▼ 学級目標を決める時の思考方法

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 明日から4月ですね。

 先生方は4月の初めはバタバタすると思います。(自分もです……)

 しかし、はじめの話は1年間の学級経営を左右しますからゆっくりと落ち着いて考えた方が良いと思います。

 お互いに頑張りましょう!

 担任の話など具体的なものは後日まとめて書きたいと思います。

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