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生徒指導は積極的に

 中学校において生徒指導を行うことはたくさんあります。

 ”生徒指導”と言うと、悪いイメージがありますが悪い生徒指導ばかりではないと思っています。

🔲 積極的な生徒指導

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 例えば予防的な生徒指導、そして積極的な生徒指導、治療的な生徒指導などたくさんの生徒指導があります。

 特に積極的な生徒指導が私は大切だと思います。

 予防的な生徒指導では、何かのトラブルを避けるための生徒指導であったり、ルールを徹底させるような指導をすることを想定していると思っています。

 また治療的な生徒指導では、何かトラブルがあった後の被害者の心のケアであったり、加害者の心のケアというものが治療的な生徒指導であると思っています。

 つまり予防的な生徒指導や治療的な生徒指導ではどちらかというとネガティブなイメージの生徒指導であると考えます。

 しかし積極的な生徒指導と言うのはどちらかと言うとポジティブなイメージの生徒指導であると考え、上記の2つの生徒指導とは少し性質が違うと考えます。

 積極的な生徒指導と言うのは、 学級のリーダーの指導であったり、クラスがより良くなるようにするために集団への指導また個々の能力を引き出すための指導などが挙げられると思います。

 簡単に言えば、どれだけたくさんの時間をかけて生徒とコミニケーションを図ったかということが積極的な生徒指導であると思います。

 学級と言う集団においても、個人においてもまずは生徒を理解するところから始まると思っています。

 理解があるからこそ指導に価値が出てくるのであって、理解のない指導は、ただの押し付けになってしまいます。

 すると指導内容が生徒に入らず形だけの指導となってしまいます。

 例えば私は、学級の中で頑張っている仲間のよさに気づいたら、なぜその行動をしたのかの想いを聞き、すぐさまに学級通信で紹介します。

 どんなに小さなことでもいいと思います。

 掃除にひたむきに取り組んでいる姿、自分の役割をしっかりと果たす姿、仲間をさっと気遣い優しい声掛けをしている姿など、日常のふとしたことを紹介し、価値を共有することこそが生徒理解に繋がりポジティブな指導になるのです。

 またその活動を続けていくことで生徒の中からも「こんなよさを見つけたよ!」と生徒同士でよさを認め合う活動が自然と生まれました。

 その結果、自己有用感や自己肯定感などを少しでも育むことができたのではないかと思います。

 毎月のアンケートで”自分には良いところがあると思う”という項目があります。

 その答えとして「はい」と答える割合も徐々に多くなってきました。

 真実かわかりませんが、少しは生徒自身の中で自己有用感や自己肯定感などを感じてくれたのではないかなと思いたいです。


🔲 積極的な生徒指導のメリット

 最大のメリットは叱る必要がなくなったことです。

 生徒のよさを重点的に見ていくことで、よい姿をみつけ価値づけていくことができます。

 すると自然とよい方向に学級が向かっていきます。

 ネガティブな指導ばかりだと生徒は萎縮してしまい、自分の感情を表に出しにくい環境を作ってしまい、学級経営がうまくいかなくなる時があると思います。

 逆にポジティブな声かけをしていくことでその行動にどんな価値があったのか再認識させることで、自信となり、個人の伸長に繋がります。

 もちろん叱らなければならない場面もあります。

 そう言った時も感情的にならずに落ち着いて何がよくなかったのか考えさせることで生徒との関係を築くことが大切です。


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