2021年5月に読んだ本 #01
4月に読んだ本に引き続き、今回は5月に読んだ本の感想まとめです。5月は4月以上に読んだ本が多かったので、2つに分ける事にしました。
転生したらスプレッドシートだった件 ミネムラコーヒー
数年前から流行り続けている「転生したら〇〇だった~」系の異世界転生もの関連は、今までずっと読まず嫌いして避け続けてきていたのですが、まさかこのタイトルに惹かれて手を出す事になるとは思いませんでした。
スプレッドシートは最近学び始めたというのもあり、正直「?」な部分も多々ありましたが、最後まですんなり読めました。今度は実際にスプレッドシートと向き合いながら二回目を読みたいと思います。
と、書いて数ヶ月経ちましたが、結局まだ二回目は読めていません。
そして誰もいなくなった アガサ・クリスティー
十角館の殺人を読むつもりでしたが、先にこちらを読んでおいた方がいいとの記事を見かけたのでこちらから先に読みました。序盤は登場人物一覧を行ったり来たりしながら読み進め、中盤からは最後の一人になるまで、まるでその場に一緒にいるかのような感覚を味わいながらの一気読みでした。
エピローグが始まってからは「これはまさか謎は謎のままで終わってしまうやつだったり?」とか心配になりながら読んでましたが、当然ながら杞憂でした。未だに読まれ続けている名作に向かってなんだその口の利き方は!と心配していた過去の自分をぶん殴ってやりたいです。
この作品をこの歳になるまでストーリーもオチも犯人も何から何まで全く知らないまま生きてきたというある意味奇跡的とも言える程のまっさらな状態で読めた事を幸運に思います。十角館の殺人も読み終えた今、改めてやはりこちらから読んでおいて良かったなと思いました。
1日ひとつだけ、強くなる。 梅原大吾
『勝ち続ける意志力』も以前読みましたが、こちらの本の方がプロゲーマー「ウメハラ」の生き方や考え方(モチベーションの保ち方や勝負に対する考え方など)について、より詳細に書かれていると感じました。
私もこの考え方には強く共感するというか、見習わなければならないなと感じた部分が多かったので、これからも何度か読み返して自分の中に是非落とし込みたい、取り込みたいな。と、思いました。
ふしぎ駄菓子屋 銭天堂1 廣嶋玲子
アニメでちらっと見かけて気になっていたので読んでみました。最初は「笑ゥせぇるすまん」を優しくしたような感じかなと思って読んでいましたが、勧善懲悪がはっきりしていて、後味の悪い結末になる話は無く、最後までスッキリと読む事が出来ました。
「ホーンテッドアイス」は主人公の度胸に惚れ惚れしましたし「釣り鯛焼き」は正直私が欲しいです。あ、でも「クッキングツリー」は考え方によっては後味悪いかもです。お母さんの変わり様が。
悪魔の手毬唄 横溝正史
それぞれの家の息子が出始めた辺りから登場人物を把握できなくなったのでネットで相関図を見ながら読みました。そんな具合だったもので、自力で犯人を当てる事は当然出来ませんでした。
犯人が判明する直前のある一連のやり取りで「誰なのか」を察する事だけは出来ました。金田一耕助シリーズは私にはまだ早いのかもしれないなぁと思いつつ、次読むなら「八つ墓村」を読んでみたいなと思っています。もう少し他の作品に触れてからになりそうです。
ジョーカー・ゲーム 柳広司
D機関に所属するスパイ達の話で、一話完結になっているので読みやすかったです。私は「この先どうなっちゃうんだろう」とか「そういうことか!」とか二転三転するストーリーをハラハラドキドキしながら読める作品が好きみたいです。
一話完結の短編集は区切りやすいというのもあって、読了するまでちょっと時間を要する事が多いのですが、これは区切る暇を与えさせてくれず、一気に読まされました。
【ネタバレ注意】イニシエーション・ラブ 乾くるみ
SIDE-Bのたっくんのクズっぷりにがっかりしつつ、でもなんか変だなと感じてはいたのですが、結局はっきりしないまま読み進めていき最後の2,3ページに到達して、そこでようやく「お、おまえは...一体誰なんだ?」となりました。そして読み返してやっと真相を理解することが出来ました。
ズボンのタックとか指輪とか便秘とか「うわー!これがあれに繋がるのかー」と答え合わせをしながら読み返すのが面白かったです。
SIDE-Aのたっくんも初めての割に上手いこと言って服を脱がせようとしていて「あ、さてはおめーも初めてじゃねーな?」とか、裏面との繋がりを考えすぎてしまい、関係ない事まで疑い始めてしまうくらいには楽しめたと思います。
#02に続きます
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