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公園、7月。 写真撮影で大切なのは、カット数ではなくてシーン数だけど
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「写真は質より量」と言われています。「量のない質はない」からです。写真は製品作りと違って、基本的には撮影時に完成する「瞬間のアート」だと思っています。ただ、今はレタッチに時間をかけて完成させるという考え方が普通になってきました。
私は「撮影100」「レタッチ100」と撮影とレタッチは別に考えているのですが、普通は「撮影50+レタッチ50=100」ということなんですね。撮影かレタッチかで、どちらに比重を置くかで数字は変わってくると思いますが。
それで、私の場合、撮影を重視しているので必然的に撮影カット数は増えます。予めイメージを固めての「1カット必中」の撮影は苦手だからです。フィルム時代に「もっとたくさん撮れるようになったら」と夢見たことをデジタル時代は現実にしてくれました。
撮っているうちに、たくさん撮ることとカット数は関係ないということが分かってきました。500カット撮った日は、100カットしか撮れなかった日よりたくさん撮影したという充実感はあります。でも、自分なりにこれはというカットは、思ったほど見つからないことって、よくあるんですね。
つまり、同じシーンをたくさん撮ればカット数自体は増えるのですが、大切なのは、これはと思うシーンを何シーン撮っていたかということなのでした。カット数ではなくシーン数だったのです。
ただ、このシーンがそうだとは撮影している時には分かりにくいことも多く、そういう意味ではたくさんのシーンは撮っておいた方がいいと思って、今もそうしています。その場でそのシーンのいい、悪いは決めつけないほうがいいと思うのです。
家に帰ってチェックしていると同じようなカットの連続なのですが、少しずつフレーミングを変えて撮っているのでまったく同じ構図ではありません。
ただ、悩ましいのはどのカットを選ぶかという決め手がないことです。
そのシーン自体がアウトだということに気づいていないのだと思いますが、とりあえず選ばないと永遠に投稿できないので、「これかな?」と思うカットを選ぶようにしています。たくさん撮って、たくさん迷うこと、それが写真の面白さの一つなのだと思っています。
(2024年7月上旬・東大阪市、花園中央公園)