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公園、6月。  写真をトコトン楽しむために考えたこと

写真をトコトン楽しむにはどうしたらいいか、ずっと考えてきました。それも自分なりの、自分に合った楽しみ方でないとつまらないと思ってきました。人といっしょではイヤですから。せっかく写真を始めるのですから。

私は理屈っぽいことが好きなので、「写真とは何か?」といった本を自分としてはいろいろ読んできたように思います。若いころは東京にいたので、水道橋、神田、高田馬場の古本屋街で写真論のような本を探してみたこともありましたね。

長い間「写真とは何か」が分かれば「いい写真」が撮れると錯覚していたのです。それで、読めば読むほど混乱し、写真の迷路に入って行きました。でもそれはそれで楽しかったのです。

あっ、今、「楽しい」という言葉を使いましたが、私自身はもっと他の言葉があればいいなあと思っています。「楽しい」という言葉はあまりにも意味するところの範囲が広いというか、漠然としすぎているように感じています。

他に適切な言葉が見つからないので「楽しむ」を使っていますが、何かちょっと違うんですね。「楽しい」という言葉に限らず言葉というモノは、分かったようでよく分からないモノです。言葉は便利なモノですが使い方が難しいです。

話がそれました。もどしますね。

ある時、思ったのです。気がついたと言ってもいいです。「写真に正解なんてないんだ」と。どんなすごいプロだって、写真家だって「写真とは何か」といった究極の答え、ファイナルアンサーは出していないのではないかと。

アマチュアが生意気かもしれませんが、そう考えると気持ちが軽くなりました。「自分なりに、自分がこうだと思う写真を撮ればいいのだ」と。「自分なりに、自分がこうだと思う写真を選んで見てもらえばいいのだ」と。

「答え」というより「途中報告」と言ったほうがいいかもしれません。「私は今のところ、こんな写真を撮っています」ということですね。

             (2024年6月中旬・東大阪市、花園中央公園)

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