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50代・行政書士副業開業の記録(15)~日本語ボランティアの実際~

日本語ボランティアに参加してみた。在日外国人の実情を知りたかったからである。自宅近くの駅ビルにて、週2〜3回やっている。曜日にもよるが、ざっと教室が30名程度でいっぱいになる。基本は1対1の個別指導形式。小中高生の年代から大人までさまざま。東南アジア出身の方々が多く、次いでアフリカ系の人たち。ここは近未来の日本である。しかも本気度がすさまじい。「生活がかかっている」からだ。教えているのは定年過ぎぐらいの人や良い意味で世話好きな主婦の方が多い感じ。みなさん本当に熱心である。

とりまとめの人の案内でさっそくやらせてもらった。この日は翌週に公立高校受験を控えたフィリピン人男子。面接と作文の予行演習である。たまたま本業で似たようなことをすることがあるが、私も大変勉強になった。

作文だが、志望動機をその場で(もちろん日本語で)600字で書くようだ。作文を見せてもらうと、漢字や読点のミスはいくつかあるものの、十分意味が分かる。驚いたのは、彼が日本語を習い始めてわずか1年ちょっとだということ。相当の努力がうかがえるが、日本語ってひらがな+カタカナ+漢字(無限)が混ざっていて相当大変ですよ。我々日本人が10何年英語を学んでもサッパリであることを考えると、語学に必要なのは「必要にせまられる」ことのように感じる。

とりまとめの役の女性もすごい。生徒と講師の相性も含め、日程をつくっている。行き帰りに、必ず声をかけて信頼関係をつくっている。高校に合格したとしても、まだ高校側の受け入れ態勢は不十分とのことで、そこは心配である。行政を含め、対応を考えていく必要があると思われる。

今朝、自民党国会議員の政治倫理審査会が中継されていたが、「知りません」ばかりであまり意味のないやりとりに見えてしまった。これではやる気のある人は日本から出て行ってしまうかも。もっとも、人の批判をしている余裕は自分にはない。自分を守るために、それぞれが、できることをするしかない。

もうひとつ、その会場で行政書士の人に会った。入管業務をやっている地元ではかなり有名な方である。多忙であるに違いないのに、ボランティアも継続してやっているとのこと。すごいなあ。挨拶をさせてもらった。1mmでも近づきたいものだ。
動けばいろいろなことに出会える。動けることに感謝である。


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