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悩ましい給食費

2年生に進級した頃の話。

週3〜4日登校していました。
休んだ日はフリースクールで遊んだり家でのんびりしたり。登校した日は1日2〜4時間程授業を受け、給食を食べたり食べなかったりで帰るというパターンになっていました。

子どもが所属する小学校では、2時間目と3時間目の間に午前休憩の時間があります。

午前休憩といっても実際は休憩時間ではなく、体力づくりや他学年との交流時間です。
高学年の委員会が決めた全校遊び(鬼ごっこや大縄)や、クラスの遊び係が決めた遊び(鬼ごっこやドッジボール)や、スポーツテストの時期などはその練習に充てられていました。

好きな友達と好きなことをして遊びたいうちの子にとって、休み時間に他人が決めた遊びを強制されるのは苦痛の時間だったようです。
遊具で遊びたい、全校で鬼ごっこなんてしたくないとよく言っていました。
この時間が嫌で、午前休憩の終わる3時間目から登校することが多くなっていきました。


登校日数が減り給食を食べる日が少なくなると、給食費について考えるようになります。

私の住む市では、給食費は1ヶ月単位で引き落とされます。毎日食べても月に1食しか食べなくても一律5千円程が引き落とされます。

怪我や病気で休む子などは、給食停止のお願いを数日前に連絡することで、指定期間給食を止めることができます。止めていた期間の給食費は月末に返金してもらえます。

でも、不登校や五月雨登校の子の保護者は、

「今月はもしかしたら食べる日があるかもしれない。」
「数日分しか要らないのは分かっているけれど、止めてしまったら折角登校した日も午前で帰らなければいけない。」

といった理由で、たとえ全く食べる日が無くても全額払うしかありません。

市内242人(H30データ)の子ども達の保護者がこの事に頭を悩ませています。

学校に復帰することはこの先当分ないだろうと見切りをつけた保護者だけが、思い切って給食を止めることができますが、心情的にはなかなか保護者の意思で給食を止めることができません。

うちはたしか2年生か3年生の途中で給食を止めましたが、止めた後、興味のある5時間目の授業に参加したいと思っても、給食が無いから参加を諦めるということが何度かありました。
一人だけ弁当を食べてでも5時間目まで残りたいか?といえば、そこまでの気概はありませんでした。

止めたタイミングは、給食1食あたり1000円を超した頃です。そのお金で美味しい食材を買って子どもと一緒に調理でもした方が良いと思いました。
もちろん止める前に、子どもに相談しました。

もう給食を食べられないのは悲しいけど、お金を払っているのにたまにしか食べないのは悪いし、かといって給食を食べる為に毎日行かなければというプレッシャーも辛い。
仕組みを知らず今まで勿体ないことをしてごめんね。これからは家で食べるよ。

子どもも納得したとはいえ、もっと良い方法がないのかと胸が痛みました。

この件について、何とか別の方法が取れないか市の窓口に相談しました。

返事は、現状の仕組みを変える予定は無いとのこと。食べても食べなくてもとにかく払ってください。ということでした。

これだけ社会的に不登校が問題になり、うちの市でも毎年不登校が増えているにもかかわらず、当事者の訴えを簡単に却下し過ぎなんではないの…?
( ̄∀ ̄)

せめて嘘でも「検討中です。」とか「考えなければいけない問題です。」とか言ってくれてもいいじゃ〜ん。
…まぁ、そんな曖昧な建前の返答は禁止されているのかな。ダメなものはダメということでした。
(^◇^;)

市から対策無しと言われ、それまでに5万円以上は食べない給食費を払ってしまっていたけれど、やっと給食を止めるという結論に至りました。

もうだいぶ前から、学校にも何とかできないか尋ねてはいましたが、給食を止めない方が良いというニュアンスのことを言われるだけで、別のアイデアを出してくれるわけでもありません。

「食ベなくても5千円くらい払っといてちょ。そしたらたまに来た時食べれるよ!子どもの為にそれくらいがまんしてちょ。」

仕組みがこうなっている以上、仕方ないことなのかもしれないけれど、そういうやり方は良くないように思います。
給食費未払い問題を、不登校保護者の寄付で負担しているのかな。


不登校やホームスクーラーは、あまり学校に要求をせずひっそりと独自の教育にシフトしていくイメージがあります。

私は、現状の問題点と目的について学校となるべくオープンに話し合い、人と人として付き合いたいと思っていました。そのため、配慮のお願いを幾つかしました。

①週に一度休んでフリースクールへ行くことの許可。そしてそのことを、クラスのみんなと保護者にきちんと説明してもらうこと。

②朝遅れて学校に行った時、「頑張ってよく来たね!来てくれて先生は嬉しいです。」という声かけをやめて欲しいということ。
(新しい校長教頭先生に引き継ぎがきちんとされていないことを感じました。)

③敏感な子が休める部屋を作って欲しいということ。

④休み時間を本当の自由にして欲しいということ。

⑤給食を食べた分だけの支払いにして欲しいということ。

これら5つのことをお願いしました。
結果は、

②はすぐに叶えられました。
お願いしてからは普通の挨拶になりました。

①は半分は叶えられました。
学校を休んでフリースクールへ行くことは了承されました。

でも、説明がきちんとされたのかは不明です。
どのように説明したのかも報告はありませんでした。
外で会った友達に「どうしたの?」とか「学校行かなくていいなんてずるい〜」と言われたことがあり、もしかしたら子ども達にも保護者にもきちんと説明がされていないのではと心配になります。
だとしたらかなり嫌ですが、そこは信じるしかありません。

③④⑤に関しては、全部無理なお願いだったようです。


私は、ホームスクーリングをものすごく推奨している保護者ではありません。

ホームスクーリングは確かに子どもの個性にあったきめ細かい学習ができ、通常の学校教育より魅力的な部分も多いですが、その現状は、多くは母親一人の頑張りだけに支えられています。

そして、その質を考えた場合、始めるのは確かに簡単ですが、子どもが成人するまでのトータル期間に与えられる教育内容を比較すると、洗脳や訓練に近いものからネグレクトに近いものまで差が激しいと思います。

社会参画も、介護も、子育ても、教育も、何もかもお母さん一人で頑張れって…
それはちょっと、精神面体力面ともに厳しいのではと思います。
(・∀・)

できれば公的なサポートの中で、全ての子ども達が学んでいけることを願っています。

子どもの個性に合った学び方の選択肢がある社会。どれを選んでも家計の負担が同等になる仕組み。(負担ゼロならそれが一番だけどね。)
そうなれば、本当に良いものだけに人が集まるので全体の質も向上し、日本の教育が世界に注目される日が来るかもしれません。

いつかそんな社会になることを願っています✨


あっ、最終回ではありません。
まだまだ続きます(・∀・)/

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※完全にホームスクールを始めたと言えるのは、4年生からです。それまでの成り行きをnoteスタートから連続して書いています。(たまに脱線アリ)
早いうちに現在に追いつきたいですが、しばらくお付き合いください。
(^_−)−☆

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