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「Art & Language」英国のコンセプチュアル・アーティストのグループだ

アート・アンド・ランゲージ(Art & Language)イギリスのコンセプチュアル・アーティストたちのグループだ。芸術の理論化するプロセスを芸術行為そのものに置き換えると言う実践的なアートだ。

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Fig.不定期に機関誌「アート=ランゲージ」(Art & Language)

1966年以降、
テリー・アトキンソン(Terry Atkinson,1939-)、
マイケル・ボールドウィン(Michael Baldwin,1945-)、
デイビッド・ペインブリッジ(David Bainbridge,1941-)、
ハロルド・ハレル(Harold Hurrell,1940-)
の4人のコンセプチュアル・アーティストによって、1968年、コヴェントリー(Coventry/英,ウェスト・ミッドランズ州)で結成。
その活動は彼らが、1966年頃から行なっていた共同作業や会話形式の表現行為に端を発する。
1969年からは、不定期に機関誌「アート=ランゲージ」(Art & Language)を発行。
1970年、アメリカ人のジョセフ・コスース(Joseph Kosuth, 1945- US )を向かい得た、そして、ジョセフ・コスースは「Art & Language」のアメリカ担当編集者になった。
「芸術といえばそれが芸術なのだ」-Joseph Kosuth
この頃には、他にも多くの参加者を集めることになる。

彼らは作品の形式的・視覚的な側面を重視する近代芸術に疑問を持ち、それらの見直しを図る言説による分析と、理論を基礎に置くテキスト形式の作品発表が行われた。
前述したが、芸術の理論化するプロセスを芸術行為そのものに置き換えると言う実践的なアートだ。そこでは、モダニズムや、芸術・社会・美術市場の結合について活発に論じられているのだが・・・
ただ、議論家集団とも揶揄(やゆ/皮肉めいた批判)されることも、しばしばだった。

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Fig.Art & Language、それは芸念芸術である、これだけ、ランダムなものを無理にグループ化は難しいだろう、人(作家)は常に展開しているのだ。

Art & Languageは、著名な運動だが、ある意味、何だかが?、わからないかも知れない。
強いて言えば、不定期に機関誌「アート=ランゲージ」(Art & Language)を発行を中心核とした運動だった。
当時の資料を調べる程に、活動自体が、バラバラでまとまりがないように感じるのだが・・・
個性が強すぎるのか、美術史は後から語られると言うことか。
そして・・・
1976年末には、グループの規模は縮小し事実上の解散となる。
1977年以降、制作活動はマイケル・ボールドウィン、メル・ラムズデンの2人によって、理論的・批評的な活動は彼らとチャールズ・ハリソン(Charles Harrison,1942-)とのコラボによって進行した。
テリー・アトキンソンとジョセフ・コスースは、これに反対し、1997年「アート・アンド・ランゲージ2」を結成している。


Art & Language – Conceptual Art, Mirrors and Selfies | TateShots

(追記)個性の強い、アーティストの共同体の存続は、過去の事例を見ても、上手くは行かないものだ。
ある意味、派閥がないことは、バラバラだが、ただ、それが功を成すと言うこともあるもだ。それは、かんたんに言うとお手盛りの少ない大学の芸術学部のそれかも知れないが・・ 集団での極は、時間軸と共にシフトして、バラけて、より個性の強い極になるのだろう・・そして、その作品を受け取る側(観る側)極も、多様にシフトするだろう。この後は、現代アートに関わった何人かの作家の視点(人間像)や、その現代アートの中心核でもある、ヴェネツィア・ビエンナーレ、ドクメンタ、アートバゼルにも触れたい所存です・・・最後まで、お読みいただきありがとうございます。

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