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Vera Lynnの歌う「We'll Meet Again」それは滲みる

2020年4月6日 - COVID-19の感染拡大の局面において、英国のエリザベス女王2世が英国民にメッセージを送くられた。
エリザベス女王の戦時中の思い出と共に、「We'll Meet Again」のタイトルが引用され「より良い日は巡ってくる。また会いましょう」と締め括った事で話題となった。

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Vera Lynn - We'll Meet Again (1943)

'We’ll Meet Again' - Katherine Jenkins brings the nation together in song | VE Day 75(欧州戦線勝利の日) - BBC

ヴェラ・リン(Dame Vera Lynn, 1917- 2020/UK)
ヴェラ・リンは、1917年3月20日ロンドン生まれ、歌手・女優で、なんと今年で103歳だ。
第二次世界大戦中、イギリス軍が戦っているエジプト、インド、ビルマの戦地に慰問コンサートは、当時の著名だった。
戦地では、「イギリス軍の恋人」と呼ばれたが、ただ、それだけではなかった。慰問で歌う定番がこの「We'll Meet Again」だ。それは、兵士らと大合唱になるのだが、それは、その歌詞の内容にもあるのだろう。
そこで、これを歌って戦地の最前線で亡くなった兵士の気持ちを思うと、それは、確かに滲みる。
そのヴェラ・リンの栄誉は、1959年に、大英帝国勲章OBE(勲4等)そして、1975年DBE(勲2等)を授与。2000年(Millennium)には、20世紀の英国精神を具現化した英国人の1人として扱われた。
2017年には、ヴェラ・リン100歳の誕生日を記念のニューアルバム「VERA LYNN 100」も、英国のアルバムヒットチャート1位になる。激動の20thに、母国、英国を支えた偉大な歌手だ。
「We'll Meet Again」(また会いましょう)という楽曲は、
1939年、英国のソングライター、Albert Rostron Parker(作曲)とHughie Charles(作詞)をした。
この楽曲の名称は、1943年のミュージカル映画「 We'll Meet Again」、そして、主演は、もちろん、Vera Lynnだ。
そして、戦後のアメリカ合衆国でも、称賛された楽曲だ。

(註)この記事を書いた時点(2020.5.20)では、ご健在でしたが、残念なことに、 2020年6月18日に逝去されました、103歳でした。英国の、また、世界中の人々に励みと勇気を与えてくれた歌手です。そして、このWe'll Meet Againと言う楽曲は、戦争のために作られた曲ではなく、ミュージカル映画でもあります。

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”We'll Meet Again” by Vera Lynn

We'll meet again
Don't know where
Don't know when
But I know we'll meet again some sunny day
Keep smiling through
Just like you always do
'Till the blue skies drive the dark clouds far away

So will you please say "Hello" to the folks that I know
Tell them I won't be long
They'll be happy to know that as you saw me go
I was singing this song

We'll meet again
Don't know where
Don't know when
But I know we'll meet again some sunny day

(追記)
1964-「Dr. Strangelove」(博士の異常な愛情): スタンリー・キューブリック監督の英国・アメリカ合作のB級コメディ映画がある。米ソ冷戦時代、ある将軍の狂気に満ちた核戦争の映画だ。そこでも、Vera Lynnの「We'll Meet Again」がサウンドトラックとして使われていた。そこでは、放射能と半減期の本来の意味が理解されていない様子だが・・・
このサウンドだけは、そこからもグローバルに知れ渡った事は確かだ。
1979年、「YANKS」ジョン・シュレシンガー監督(第二次世界大戦の映画)にも使われてた。
1986年、BBCテレビ(英)連載番組The Singing Detective(歌う探偵)のエンドシーンにも使われる。他にも多数ある・・・

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戦時下での士気に使われた楽曲である訳だが、ただ、その歌詞の内容から、世界中の多くの人々に愛されていることは確かだ。

We’ll Meet Again -Allison Young (Cover)


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