（今日のART）We the Witnesses：Nicky Nodjoumi
We the Witnesses：Nicky Nodjoumi
Nicky Nodjoumi、We the Witnesses（私たち証人）
2021/キャンバスに油彩、96 x 60 インチ。
記憶、出来事への接近に影響を与え
私たちの記憶、出来事への接近に影響を与え、私たち自身の知覚の優位性を、私たち自身から遠ざける。
ブルーノ・ラトゥールは、「新聞とメディア」、それらが世界に関する私たちの知識をどのように分割するかについて問題を提起している。
この絵画「We the Witnesses」（私たち証人）のポイントは、都市の複雑さを平らにし、イベントの記録に対する「主権的な客観性」を暗示しているかのようだ。
新聞のページが、私たちの文化的経験を分類するように、ローカルなものはグローバルなものから切り離されているという事だ。
情報の複雑性の中で、一次情報、我々の地域性での実体験は、貴重な視点となる。
例えば、気象問題にしても、ごく近くの身の回りに起こる気象変動の体感と、新聞メディアの規模のチャネルからの情報では、全体像や、その要因を本来捉えきれていないのだ。- Artoday
以下の解説：The Brooklyn Rail-参照
以下の解説：*The Brooklyn Railの誌面での*アンドリュー・ポール・ウールブライトの評論を参考・引用しています。
（註）*The Brooklyn Rail（芸術、文化、人文科学、政治のための出版物-NY）
（註）*アンドリュー・ポール・ウールブライト（Andrew Paul Woolbright,1986- /アメリカのアーティスト、キュレーター、評論家）
尽きるものと尽きることのないものは、ニッキー・ノジュミのHelena Anrather Gallery(NY)の「We the Witnesses」（私たち証人）で頭に浮かびます。
新聞用紙は消耗品です。新聞に出回るイメージ、出来事の周りに群がるイメージは、大脳辺縁系の何かの素早い衝撃を引き起こしますが、翌日の号を超えて永続することはめったにありません。
それらの価値はスピードにあります。
私たちの注意を引く能力と、それを保持する能力の欠如・・・
ニッキー・ノジュミが挑戦するのは、このスピード、この消耗性なのです。
絵画は、これらのイメージに永続性を与え、尽きることのない何かを探すための練習に、緊急性を与えます。
イラン革命の際に国を追われたイラン出身の尊敬されるアーティストであるニッキー・ノジュミは、AP通信とニューヨーク・タイムズからイメージを引き出し、それらをコラージュし、非物語的な具象絵画に断片化して形成している。そこで、ニッキー・ノジュミを夢中にさせるのは、「情報の動きと流れ」との関係、特に世論を形成する上での役割です。
文化的記憶の根本的なジェスチャーを理解する
ニッキー・ノジュミは、文化的記憶の根本的なジェスチャー（伝達の身振り）を理解している。
循環とその速度に対する意味のある変化、暗黙の客観性、非永続性です。
ここで、注目すべきは、We the Witnesses（私たち証人）で、ニッキー・ノジュミが画像への関心を、AP通信やニューヨーク・タイムズによって回覧されたものを超えて拡大し、彼自身が作成したより多くの画像を含め、彼の身体の存在の静的な視点と彼の影響力のある出来事の記録を紡績に混ぜ合わせることです。
地平線、ポルトガルの風景を撮影した彼の写真のつなぎ合わせがショーに何度も登場します。
その青い空とむき出しの木々は、 Landscape with Different Angles (角度の異なる風景/2020) とタイトルのWe the Witnesses(2021)の両方で見ることができます。
崩壊した風景は政治家と格闘する背後から姿を現し、崩壊する気候の傾いた地平線が、政治劇場の背後で危機に瀕していることを私たちに思い出させる。-Andrew Paul Woolbright（The Brooklyn Rail）参考
ニッキー・ノジュミ（Nicky Nodjoumi）
ニッキー・ノジュミ（Nicky Nodjoumi,1942- /イラン生まれのアメリカの美術画家)
ニッキー・ノジュミの絵画は、イランの政治、歴史、権力、腐敗を扱う。
彼は、歴史的イメージと現代的イメージが鋭い政治的論評と交差するニッキー・ノジュミのシュールな、ある意味、ハイブリッド的思考が探求されている。
ノジュミの絵画はストーリーテリングされて、不可解であるが、自由な表現をしている。
紙の上に展開される、そのニッキー・ノジュミの作品では、政治家やビジネスマンは、その日の新聞から切り取られ、公的な人格から解放され、定義されていない状況で再文脈化され、その多くの場合、厳格に構造化されたグリッドの範囲内で組み立てられ、名前のない権威主義的秩序のシステムを反映している。現在、ブルックリン(NY)を拠点として活躍する。
ニッキー・ノジュミの作品
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