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ジュリー・カーティス:人体のディテール

ジュリー・カーティスのアートワーク

ジュリー・カーティス(Julie Curtiss,1982- /ニューヨークを拠点とするフランス人アーティスト) 

Julie Curtiss

ジュリー・カーティスは、絵画、素描、彫刻、版画など多様な分野で活動している。
その作品は、比喩的な絵画、彫刻、紙とグワッシュで、自然と文化の関係に焦点を当て、シュルレアリスム的な感覚で、女性の原型を明らかにし再構成する。
高度に様式化された視覚言語を使用して、彼女は、18-19世紀のフランス絵画、シカゴのイマジスト、コミック、マンガ、イラストの「POP」なイメージを含む比喩的な絵画の歴史を描いている。
(註)イマジズム:1910年代に、イギリス・アメリカに起こった自由詩の運動。

「私のイメージでは、ユーモアと闇の補完性、不気味さとありふれたもの、グロテスクな形と鮮やかな色を楽しんでいます」-Julie Curtiss

Julie Curtiss

略歴とアートワーク-Julie Curtiss

パリで生まれ育った Curtiss は、フランスのパリにある国立高等美術学校(l'Ėcole des Beaux-Arts)で学び、その間に2つの交換プログラムに参加した。ドレスデンの国立美術大学と、シカゴ美術館の学校だった。2006年、ジュリー・カーティスは、学士と、そして、修士(MFA)を取得。
その後、日本(サブカルチャーの拠点)に移り、次にニューヨーク州ブルックリンに移り、そこを拠点としている。
彼女の主題は、頭や脚などに、分解され断片化されたディテール、または長い爪、流れる髪、ハイヒールなどのステレオタイプの「女性らしさ」のシンボルを通して、女性の身体に集中する。
ジュリー・カーティスは現代の日常生活から主題を探し、その好奇心で小さなディテールを切り取る。
その、あいまいな構図で、エロチックなチャージは、ある意味、映画的であり、夢のような感を与える。

red faced-Julie Curtiss
Julie Curtiss
Julie Curtiss

デッドパン -Julie Curtiss

一般的で具体的なものを幻想的に、また、それは、正確でありながら、観る側に、不安を抱かせるようなロジックを取り入れている。
対象と対象、見られるものと暗示される事象の、ある意味、予想外の並置、また、マンガのような形の誇張された描写を使用する。
それで、ジュリー・カーティスの絵には直接的でデッドパン(「何も感じていないよう」に無表情で反応する喜劇の表現)なユーモアが吹き込まれ、平凡でグロテスクで、人間の特徴と行動のシュールな陰影を感じるだろう。 

展示概要 -Julie Curtiss

White Cube (ロンドン)、Anton Kern Gallery (ニューヨーク)、Various Small Fires (ロサンゼルス) で個展を開催したほか、Mass (東京)、Nassau County Museum (ニューヨーク) 、クリアリング(ニューヨーク)でのグループ展に参加。 
その作品は、シカゴ現代美術館(Museum of Contemporary Art, Chicago)、コロンバス美術館、ウォーカー アート センター、LACMA、ブロンクス美術館(NY)など、数多くの美術館に収蔵される。

賞抜粋 -Julie Curtiss

2019年、*Sharpe-Walentas Studio Programを受賞し、彼女と彼女の作品は、Financial Times(FT How to spend it)、Vogue Magazine、Artnet、Artsy、The Times London、W Magazine、LA Times でレビューされ、取り上げられた。
(註)*Sharpe-Walentas Studio Program:シャープ ワレンタス スタジオは、2014年、このプログラムは Marie Walsh Sharpe の功績を称え、Walentas Family Foundationの新しい後援とコミットメントして発足。

作品-Julie Curtiss

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