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ラファエル・ロネの「グラフィックよる詩」(アウトサイダーアート)

ラファエル・ロネの精霊からの絵画(アウトサイダーアート/アールブリュット)
その作品は、「グラフィックよる詩」形容する。-Raphael Lonne
その絵画は、ダイレクトに、鉛筆・ボールペン・油彩・水彩.墨・マーカー(フェルトペン)を活用している。

ラファエル・ロネ(Raphael Lonne,1910-1989/仏)
ラファエル・ロネは、1950年の40歳から、描き始めてた、きっかけはスピリチュアリストの集い(スピリチュアリズム/交霊術の集会)からだ。

ラファエル・ロン、無題、1974年紙にグラファイトとボールペン

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Raphael Lonne

1910年、フランスのランド地方生まれ。12歳で学校を卒業し、その後、15年間、両親の畑で働く、その後、病院の管理の労働や、運転、保守技術者として働き、最後には、市の郵便配達員の仕事をしていた。
周囲は、ラファエル・ロネを詩人と呼んでいた。
その時に、交霊術をしている人たちと知り合い、その会に参加し、そこから描き始めた。

自分の手は精霊によって導かれていて、作品の作者は自分ではないと感じていた。それは、トランス (trance) 状態(普通とは異なる意識下)で絵を描いている。
交霊術によるものか、それは、幻視世界のアートだったのか?
周囲も、ロネの手は、霊に導かれて、超自然的な能力に恵まれていると感心していたようだ。
その絵は、「文字の自動書記」のように、左から右へ、上から下へ、描かれている。
そして、ロネは詩と音楽にも傾倒していた。なんだかの繋がりを感じのだが・・

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Raphael Lonne

ラファエル・ロネ自身は、その芸術をある種の「グラフィックの詩」と見なしていた。
アールブリュットの創始者であるジャン・デュビュッフェは1963年に彼の作品を知り、アートブリュットの優れた作家の一人として認め、ラファエル・ロネから多くの絵画を購入、コレクションしている。
ビジョナリー・アート(Visionary art/日本では幻想芸術)のエリアとなるのか、ただ「作品」の仕分けは問題ではないのだろう。

(註)日本では、宗教家の出口なお、出口王仁三郎の自動書記も、戦前には著名であり、アウトサイダーアートの分野と言われることもあるのだが・・・。
アートの範囲は広く、そのアウトサイダーアートといわれる部分についても、実に様々だ。受け手の極が、どう解釈するか、それで、アートは成立する。

ご参考までに、ご指摘から、デヴィッド・リンチ監督のイレギュラーな世界との共通項を思い出し・・


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