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カウンターカルチャー:インドのオルタナティブシネマを考える(覚書)

カウンターカルチャー:インドのオルタナティブシネマを考える(覚書)

序(覚書)

社会的価値観の変化と非ヒンディー映画は、インドのアートハウスに新たな黄金時代をもたらしたが、それは、社会政治的風土はますます懸念されている・・

・Satya

1998年、主流であるヒンディー語映画(ボリウッド映画/Bollywood/インド・ムンバイのインド映画産業)に代わるものの復活の火付け役は、ラム・ゴパル・ヴァルマ(Ram Gopal Varma,1962- /インドの映画監督)のギャングドラマ-“サティヤ”(Gang drama-Satya)の大規模な商業的かつ批判的な成功によって炎上した。
ほとんどのムンバイのボリウッド映画(Bollywood)の豊かな背景とは異なり、Satyaは、ムンバイのザラザラした暗部を表面化している。具体的には、インドの組織犯罪を描いている。
このコンテンツは、仕事を求めてムンバイにやってくる移民のサティア(チャクラ・ヴァルシー)がビク・マートレ(バジパイ)と友達になり、ムンバイの冥界に引き込まれた後を追っている・・・

Satya trailer

Satya Telugu Full Movie | JD Chakravarthy | Urmila Matondkar | Ram Gopal Varma | Mango Videos

(註)非ヒンディー映画と言うキーワードは、作品から、あなた自身の問題かも知れない。それは、アンジェイ・ワイダ監督のような裏返しのロジックかも知れないから・・・(例えば、ワイダ監督は、表面的には、当時のポーランド共産主義を賛美する方向で、「灰とダイヤモンド」を製作している。)

ムンバイは、それまでの、サイード・アクタル・ミルザ(Saeed Akhtar Mirza ,1943- /インド のスクリーンライター・ヒンディー語映画監督)とスディール・ミシュラ(Sudhir Mishra /インドの映画監督・脚本-インド政府から賞)の映画が主流であり、新しい映画の方向性を見出しては、いなかった。

・Bollywoodの方向性

インド映画の主の観客によるサティアの受け入れは、従来の現実逃避映画の道を踏みにじることを望まなかった(むしろ、出来なかった)多くの新進の作家、俳優、監督に希望を与えた。
このサティヤ(Satya)後に、優秀な才能の1人は、アヌラーグ・カシャップ(Anurag Kashyap,1972- /インドのヒンディー映画監督・作家)であり、小説や高品質の映画を擁護する。
1993年のボンベイ爆弾爆発に基づくAnurag Kashyap監督デビュー作のPaanch(2003)、Black Friday(2004)、政治ドラマ-Gulaal(2009)で、Anurag Kashyapはインド映画に貢献している。Anurag Kashyap監督作品は、His Dev. D (2009) と Gangs of Wasseypur (2012) 、それらは、壮大な犯罪の物語でファンを見出している。
そして、アヌラーグ・カシャップ監督と共に、ヴィシャール・バルドワジ監督の存在も大きい・・・

・カウンターカルチャーとアート視点で・・・

もう1つ、Maqboolをピックアップすると・・・
Maqboolは、2004年にヴィシャール・バルドワジ(Vishal Bhardwaj,1965- /インドの映画監督)が監督し、シェイクスピアのマクベスを原作にしたイルファン、タブー、パンカジカプール、マスメマキヤ主演のインドの犯罪ドラマ映画だ。(starring -Irrfan, Tabu, Pankaj Kapur and Masumeh Makhija)
映画「Maqbool」は、マクベス(シェイクスピアの戯曲)のプロットに基づいている。
Maqbool (OmU) HQ / OFFICIAL GERMAN DVD TRAILER /

Maqbool(Full Movie)

2003年のトロント国際映画祭で北米初公開され、2004年カンヌ映画祭でも上映され、評価は高い。ただ、インド全域での観客の動員数は伸びなかったが・・・
カウンターカルチャーとしての21世紀のボリウッド映画(Bollywood)と言われる。

(参考)Arun A.K.Opinion19 October 2021 ArtReview Asia / National Film Development Corporation of India

トップ画像は、Maqbool'(still)、2003、dir Vishal Bhardwaj(Vishal Bhardwaj,1965- /インドの映画監督)

ランダムになりますが、「インド映画の前世紀からの概略の流れ」に続きます。お時間お許すおりに・・


#インド映画 #イメージと文化 #カウンターカルチャー

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