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#2020年秋の美術・芸術!コンテスト-中間のご報告-【目印を見つけるノート】179. ラファエロとマルガリータのラブストーリィ

#2020年秋の美術・芸術 !コンテスト-中間のご報告として、基本は、ほぼ時系列に(多少の順不動お許しください)、応募いただいた作品を、1作品ごとに、ご紹介とコメントとしての評を入れさせていただき掲載させて頂きます。まずは、ご応募ありがとうございます。また、これから、応募ご希望の方も、個々の多様な、、ご自分の視点で、気軽にご応募くださいませ。

・【目印を見つけるノート】179. ラファエロとマルガリータのラブストーリィ
おがたさわ さま 応募ありがとうございます。

(評)
ルネッサンス期の画家であるラファエロ・サンティの人物像と恋人との世界における画業におけるエッセイだ。

ラファエロ・サンティ(Raffaello Santi,1483- 1520 Italy/ルネッサンスの画家・建築家)の画業と恋の物語を分かりやすく、筆者の解釈も入れて解説している。
具体的には、ルネッサンス期のイタリアの画家であるラファエロ・サンティと、その恋人と言われた、マルガリータ・ルティとの恋を時系列に追っている。
そして、今年はラファエロ・サンティの没後500年となる。500年もの年月が経っている訳だが、この筆者が描く、その恋の物語は、今現在、ここにあるかのようだ。
画家ラファエロ・サンティは、レオナルド・ダ・ヴィンチ、ミケランジェロ・ブオナローティと共に、ルネッサンス期の巨匠であり、多くの作品を残している。その中でも、筆者は「アテナイの学堂」などバチカンを彩るフレスコ画や多くの「聖母子像」・・を残している著名な画家だ。
(筆者は、その恋のプロセスを書くにあたって、図版のミュージアムの所有権の配慮も・・)

筆者の項目をダイジェスト的に追うと・・・
・ふたりの出会い
ラファエロとマルガリータ・ルティについて
ラファエロは、1483年、ウルビーノの宮廷画家の子として生まれた、そして、正統派としても画業(聖画や神話等)を積んでいく、
そして、マルガリータ・ルティは、シエナ(フィレンツェの近隣)のパン屋の娘さんだ。その接点は、1502年頃-1508年と言われている。
初期のラファエロの作品「カルデリーノの聖母」は、ダビンチの影響を受けた表象と言われている。
そして、筆者は、カルデリーノの聖母を等を「初期の頃、彼の描く聖母は伏し目がちで物静かな雰囲気でした。」と語る。
感性が、詳細な部分まで受け止めているのだ。
1508年以降、ラファエロは、教皇ユリウス2世の招きを受けてローマに定住し、著名な「アテナイの学堂」をはじめ、バチカンに今も残る数々の作品を創る。
博学な筆者は、こうしたコメントを途中に入れ込み、分かりやすく画業も、読者に伝えている。

・聖母の顔に彼女の面影が
ラファエロはローマにおいて、以前とは異なる聖母を描く、それは「シストの聖母」(1513-14年)
その聖母はマルガリータの姿となっていくと言う流れだ。
その肖像画には、ラファエロが過去に描いたデッサンと記憶の概念が入れ込んである訳だ。
そのあたりも分かりやすく推測も含めて、書かれている。

・ドルチェ・ヴィータ(甘い生活)
ラファエロが、銀行家アゴスティーノ・キージ邸(パトロン)の装飾の時期に、その筆が止まり、「マルガリータに会いたい」旨をキージに伝え、二人はようやく再会を果たす訳だ。マルガリータの助けもあって、1518年には、広間の天井画も完成した。
そして・・・・・
この文面から先は、是非、おがたさわさまの文章でお読み下さい。

これらの出典は、ヴァザーリの「芸術家列伝」1550年刊と想定できること、そして、今年(2020年)は、冒頭にも書いたが、ラファエロ・サンティの没後500年となる。
それに際して、筆者は、Bimba Landmann(1968- /Italy-画家・作家)の原作である、伝記絵本「ラファエロ 天使に愛された画家 」西村書店「ニコラ チンクエッティ (著), ビンバ ランドマン (イラスト), Nicola Cinquetti (原著), Bimba Landmann (原著), 青柳 正規 (翻訳)」から西村書店からの出版をお読みになったそうだ。それは、読みやすい形態にした大型絵本だ。

作者は「ラファエロとマルガリータのラブストーリィ」として、ご自身の視点で、ラファエロの画業のプロセスや、恋の姿を追い、最後半で大きな展開と共に、読みやすく、全体をまとめてある、そこには、ラファエロの語るうえでの定番のシーンと共に、筆者の見事なまでの推測が展開されている。ご応募ありがとうございました。

(追記)私も、拝読させて頂き、筆者の博識を感じると共に、そのラブストーリィの顛末、ラファエロの時を経て、今に通じる人間味溢れる人物像に改めて興味深く触れた思いでした、そのような学術性とストーリー性を持ち合わせた、アート系のエッセイだろう。

(註)Top画像については、「大公の聖母」パラティーナ美術館(イタリア)の「所有権」を、それを利用した国立立西洋美術館のもとで承諾された、このラファエロの展示会でのパンフレットの画像です。出版または、パンフレットの画集の、それを利用するときには所有権は存在ない-CRCA(公益社団法人著作権情報センター)の見解のもとの使用です。また、著作権はラファエロの没後、敗戦国日本では70年であり消滅しております。

(今後のお知らせ)
このコンテスト #2020年秋の美術・芸術  は、コンテストの形式として、3名の入選はございますが、ある意味、ドクメンタ(カッセル/ドイツ-一人のディレクターによるキュレーション)の展示会ように賞はございません。そして、主催者は、多くの企画をされている秋氏のデレクションと、私(artoday)のコメント(評)で構成されております。         
それは、「そもそも美術エッセイは発表の場すらない」という視点や、小生(artoday)の、もっと、身近に気軽に、美術、芸術の裾野の広がりを願っての事でもございます。この間は、私のアート系コラムをランダムに、連載致しますが、入稿があり次第、応募作品にシフト致します。
どうぞ、気軽に日常のことで、思いつかれた事を応募なさって下さいませ。(註) #2020年秋の美術・芸術  は全角ですので、よろしくお願い致します。


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