![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/23153845/rectangle_large_type_2_0970ac2fa2eaa47eb6dafeca369dbf8e.png?width=800)
#2)現在形写真史-ストレートフォトグラフィとデジタル時代の今
ストレートフォトグラフィ(Straight Photography,20th-21st):作家の主観を排除した客観的表現(ストレート)は、現在系のプレス(報道写真)にも求められる。もう、報道カメラマンの演出は要らないということだ。
現在系(デジタル時代)ストレートフォトグラフィは、RAW画像(生データ)で撮影して、それを現像・加工して、JPEGにしてからクライアントに引き渡すことが多い。印刷が前提なのか、それともWebで使うかにより、その使用前提で、RAWデータの加工も変わる。(例えば、印刷所の数ほど、その「常識だろう」、という常識は多い・・)その上、印刷のロジックは、Japan(YMC+Br)、USでは異なる。
そして、最近のプレスでは、カメラマンが、撮って出しのjpgデータのみを受け取る(ロイター)ような方針に変わりつつある分野もある。写真家の演出は要らないということだ。写真は、あたかもそこに、本物(真実の記録)があるかのような、人間の目をごまかす技術の集大成であり、その記録(複製芸術)だ。カメラマンが、客観と思われるドキュメンタリーのイメージは、主観(概念)でしかないという事だ。
![画像2](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/23153081/picture_pc_d14ea6f8406e312ed144f9ef55f093ec.jpg?width=800)
(註)一般的には、このRAW画像は多くのデータが含まれているので、基本的なダイナミックレンジ(露光時の明るさの範囲)の調整や、撮影時の色温度(color temperature-熱力学的温度-ケルビン/Kelvin)の変更、全体的な画像補正や加工を行い、意図に沿って様々な加工をすることが可能だから(その基本は、Adobe Photoshopで加工する)、データは重いがRAW(生データ)なのだ。
![色温度-ケルビン](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/23153102/picture_pc_e514badd3066a7b929366e7104721d2c.jpg)
Adobe Photoshopは、1990年、Adobe Photoshop E(英語版) Ver.1が発売になって以来、フォトレタッチ(加工)の第一線のソフトだ。それも、30年も前からだ。
Adobe Photoshopでの加工について:ごく簡単には、ランダムになるが、モード、色の3要素(色相・明度・彩度)での調整、カラー補正、レベル補正、トーンカーブ等で、その持っていきたい雰囲気に決めていく。このあたりの詳細は、それぞれのクリエイターの方法論があるだろう。あえて、noteに掲載するまでもないので省きます。
![スクリーンショット 2020-04-16 21.13.39](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/23153186/picture_pc_be5bf9b7584badbead1f35b1611ef35b.jpg)
![スクリーンショット 2020-04-16 21.14.47](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/23153189/picture_pc_e067a2c34bd5c5cb56de1238d846b7ac.jpg)
フォト加工、それには、カメラワークなさる人数分の多様なロジックがあるだろう。
次回は、#3)写真史-ストレートフォトグラフィを考える(ベンヤミンの批評から)につづきます。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?