#08/Bチーム/最終デザイン案を公開!
株式会社アーティストリーとオンラインサロン社外取締役の学生による産学連携企画のNARAプロジェクト、最終プレゼンの様子をお送りいたします。
「NARA(New Artistry Rest Area)プロジェクト」
実際に会ったこともない、学校も年齢も経験もバラバラな全国各地の学生が、このコロナ禍のなか、日本有数のものづくりの会社とともに、新しいものづくりの手法に挑戦しています。
最終プレゼンはZOOMにて行われ、オンラインサロンのメンバーや関係者、SNSに反応してくださった方々を合わせて大体70名〜80名の方にお申し込みいただきました。
この最終プレゼンを経て、アーティストリー の休憩所のベース案が決定、正式な企画書を作成し、オンラインサロン社外取締役の社長の方々にもお見せするという計画を企てています。
では早速、後半のNARAプロジェクトBチームの方々の発表です!
※このnote は実際のZOOMで行われた最終プレゼンテーションの動画から文章を引用しております。文章ではなく動画で見たいという方は、動画を近日公開予定ですのでそちらをお待ちください。
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BチームのMiroを公開中!デザインのプロセスが全部見れます!https://miro.com/welcomeonboard/QP2j6CCQrAeUYqzI8hyXjsm2lji7BFXVdEXEIkZPlLsskWyzaYXO9tgWDf6KZc2u
Bチームの休憩所
Bチームの発表を始めます。メンバーは以下の7名です。
私たちの考えた休憩所のタイトルは「IPPUKU」
そして、コンセプトは「小さなオアシス」です。
まず、プロジェクトの制約条件についておさらいをしたいと思います。
5軸でつくる「小さなオアシス」
僕らが考えているのは5軸で作る小さなオアシスというものです。
このようなコンセプトで設計を行いました。
そして、「小さなオアシス」のメインパースがこちらです。
今からこのパーツが出来上がるまでに考えた背景などを説明していきたいと思います。
小さなオアシスが意味するもの
コンセプトである「小さなオアシス」には、2つの意味があります。
・安らぎの場所
まず一つ目に安らぎの場所として、5軸でつくる居心地について2つの観点から考えました。
①見る、見られるの関係
小さな休憩所なのでその狭い空間の中でどれだけ人がのびのびと開放感をもって過ごせるかというところに関して、開放的すぎる場所は逆に周りの視線が気になったりとか、中にいる人にとって外側から見られることだったりとか、見る見られるの関係って本当はどうなることが一番いいのか、について検証しました。
②5軸ならではの奥行きのある影
また5軸ならではの生み出せる緩やかな断面を生かした奥行きのある影について考察しています。
・アクセントとなる場所
また、アクセントとなる場所として休憩所が機能するために、5軸加工を生かした有機的な形態として曲線が生む滑らかさや暖かさを表現することを意識しています。
以上の観点から生まれたBチームの小さなオアシスの主な構成である、ゆらぎのファサードについて説明していきます。
ゆらぎのファサード
これは断面構成を表しています。
先ほど説明があったように見る見られるの関係を考察しているので外側から見ると地域に開くようなオープンなイメージを与えるけども中から見ると視線は限られていて程よいプライベート性が保たれています。
そしてここに加えて5軸加工の表現を生かしたうねりの形状です。うねりが加わって、外から見た時と裏から見た時の印象が異なるのが特徴です。
その結果安らぎとアクセントを作るゆらぎのファサードが完成します。
最大限の面積を取って広く感じられるようように正方形にし、いい空気が流れるように出入り口を2箇所もうけました。
ベンチのデザイン
壁に使われているうねりと、ファサードに使われているうねりとベンチの曲線がこのように一体化していて今統一感があるデザインになっています。
休憩所の構成と、使われ方
・奥行きのあるかげや揺らぎを生み出すうねりのファサード
・一体となってデザインされた柔らかな印象を持つベンチ
・取り外し可能な屋根
で構成されています。
屋根の網を使って植物と一体となった使い方もできます。
これは遠くから見たパースです。
外側から見た時にあまり閉じた印象を与えず地域の人をあたたく向かい入れます。
そして中に入ると心地よく閉ざされ、心地よい光が入ってくるような空間となり、地域に馴染むようなデザインを目指しています。
これはアーティストリーの休憩所が1日を通してどのような表情の変化があるかを示したスライドです。
コアコンピタンス(5軸×3D×職人)の実践
コアコンピタンス(5軸×3D×職人)の実践として加工方法も既に検討しています。
まず私たちが今回のプロジェクトする上でクライアントの要求「休憩所を作る」というものがありました。これに基づいてと3 D CAD でのデザインの検討をし、最終的にこのような揺らぎのような直線デザインが出てきました。
そのデザインに対して、職人さんに相談して加工の検討をし、それに伴う予算の検討をこのコンペティションで既に実行してきました。
このプロセス自体がもうコアコンピタンス5軸×3D×職人を実践できているのではないか、というふうに私たちは考えています。
小さなオアシスのビジネス展開の提案
このデザインの一番の強みは、形の展開がしやすく発展性のあるデザインで色んな所に展開することができるということです。つまり、ユーザーごとの変化に答えやすくターゲットを広くとらえられると考えることができます。
例えばこのアイソメトリックはぱっと見ただけでもどこかの町のバス停に適用できるだとか、いろんな場所を想定できるのがこのデザインの強みです。
そしてもう一つはメンテナンスに富んだ構成ということで、要素の集合で形を作るため構成部材の入れ替えが可能でメンテナンスが容易であるのもビジネス展開における強みです。
さらに3つ目は、構成部材それぞれがそもそもデザインになっているので、今回は休憩所としてこの構成部材によって作られていますが、それぞれが揺らぎと奥行きのある影を作る、というデザインコードで成立しており、単品での展開が可能です。
見る見られるの関係を考察することで心地のよい関係性を満たし、奥行きのある揺らぎの影によって地域に愛され、また過ごしやすい雰囲気を醸し出す、そんな休憩所を目指しました。
これはメンバーのつるちゃんが描いてくれたイメージキャラクターの一服君です。
以上でBチームの発表を終わります。ありがとうございました。
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Bチームの皆様、ありがとうございました。
細かい作りの部分までしっかりと考えられていた提案でした。
ビジネス展開なども具体的で、想像しやすく、リアルタイムの発表では欲しい!というお声もいただいていましたね。
お疲れ様でした!
さて、2チームの発表を終え、とうとうデザイン案が決まります。
選考はアーティストリー社長の水戸と、企画発案者の大西により行われます。
次回は、結果発表を経てベース案が決定し、アイデアをより具体的に、そしてついに実際の制作へと進んでいきます。
最後までお読みいただきありがとうございました。
結果発表、お楽しみに!
リアルタイムのNARAプロジェクトの様子は
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