見出し画像

自分にお疲れ様

0:06
深夜のセブンでコーヒーを買って、自転車で夜風に当たりながら飲む。
誰のものでもない、わずかや自分時間を精一杯愛でる。

息子はやはり38度台のまま、咳が少しで出して、18時には寝る支度。妻がフォローして、僕は7ヶ月の長女を抱っこしていた。
乳児を抱っこする感覚を、心と体に染み込ませている。これこそ、2度と戻らない感覚。ゆらゆらと揺れて、呼吸を意識して、今に集中する。携帯で自画取りするのももったいなくて、電源を消す。
あれやっとがなければ、この返信をしとかなければ、とか、アイデアについてどんどん頭がよぎっていくが、全てを流していく。  
ただ、長女の体温と重さと寝息に集中する。僕が生まれたこの世界で、これ以上に大切な瞬間はあるのかな。ここをもとにして、愛を知り、愛を深め、愛を伝えて絵を描くんでしょ。それ以外に何がある。

長男が寝て、妻にまたバトンタッチ。やっと一息つける。
そうして、あれやこれやで日付が変わった。

家族に感謝している。
妻にも、息子や娘にも、愛犬モネにも。モネの検査結果は、腎臓の値が悪く上がってしまった。あれだけ点滴や食事制限をしたにもかかわらず。結果を先生から聞きながら落ち込んだ。しかしモネは元気に歩いている。

数値が大事なんじゃない。目の前のこの子のことをもっとよく観察すべきだ。おかげさまで食欲は戻ってきて、今夜は凶暴なほどだった笑笑。何年ぶりだろう。それだけで良いではないか。

愛をもつと、視野が広くなる。そして余裕が出てくる。ようやっと、仏教や禅、マインドフルネスの成果が出てきたのだろうか。
長男が生まれて5年目にして、初めて得られるような余裕さだ。
妻の小言の嵐にも、「今日の天気予報」くらいに素直に聞けて、対応できている。なるほどね、今日は曇りのち雨なんだね!くらいにスムーズに。

もう、誰からも、お疲れ様はいらない。僕自身が労えば、僕以外のすべての人に対して、お疲れ様と言える。まさに、「空」の意識だ。

それは、それ以外の全てから出来ている。禅で言うところの、相互共存インタービューイングだ。

毎日毎分が楽しいトレーニング。今に気づくこと。逸れたらまた気づくこと。そうやって、世界がよりはっきりと見えるようになった。

さて、また明日。

よろしければサポートお願いいいたします。こちらのサポートは、画家としての活動や創作の源として活用させていただきます。応援よろしくお願い致します。