久しぶりの自画像
何ヶ月ぶりだろうか。
仕事の絵以外で、絵を描いてみようかなという気分になった。
手元にある水彩色鉛筆で、サラサラっと描いてみる。自画像スケッチ。
出来上がった絵を見て、なんとも言えない気持ちになった。
「何もない」。
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昨年秋に描いた自画像。
盛岡での大きな展覧会の直前というプレッシャーと、ほぼワンオペ家事育児の疲労が滲み出た、狂気せまりくる顔。
この二枚の絵を見比べて、一目瞭然だ。
第二子が生まれて、新しい生活、まさに次元が変わった。
今のところ、落ち着いて入ることが不思議。長男も4歳で成長してきてるし、まだ3週間の赤ちゃんも、割と落ち着いている。何より、二人目ということへの、落ち着きがある。
それはそれで穏やかなのだけど。すーーっと、心の深い部分に潜っていって、魂の源泉たる鏡に自分の顔を写すと、、顔がほとんどなかった。
何もない。
これは、達観した精神とは程遠い。
気力がない。
意欲もない。
抜け殻のようだ。
以前の noteにかいた、諦めの気持ち。
あれから僕の中で、大きな何かが失われてしまった。
それは、子育てをする上で、どうしても手放さなければならないことだだった。それか、子育てを言い訳にして自分の限界を痛感したのかもしれない。それすら妄想かもしれない。
何か、昨年の展覧会で、失われてしまった。それが何なのか、いまだにわからない。
それを埋めてくれたのが、第二子誕生かもしれない。
新しい命は、奇跡のようだ。その奇跡を目の当たりにして、1秒も惜しむことなく、愛を注ぎ、できうる限りの仕事をしてきた。
だけど。
何もない。
これはなんだろう。
自分の顔すら、忘れてしまったのか。
不思議だ。
嫌な気持ちはしない。
ただ、よくわからない。
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