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自殺を84%減らした「色」のパワー

「色」が人の行動に影響を与える。
そう聞いて、どの程度の人がピンとくるでしょうか。
たぶんほとんどの人は、「否定はしないけど、大したことはないんでしょ?」と言った感じではないでしょうか。

私たちの行動の約9割は無意識が支配していると言います。自分で決めたつもりでも、実は、何かの影響を受けて無意識的に決めていることが多数あるのです。人の生死にかかわることでさえ、無意識の影響が強くかかわっているのです。

こんにちは。
Artist_Saika事務局、中の人です。

今回は、日本で報告された、電車への飛び込み自殺を平均84%減らしたといわれる「色」の話をお届けします。

「ナッジ」という後押し

「知らず知らず」をより良い方向へ後押しする

最近注目されている言葉に「ナッジ」というものがあります。
簡単に言うと、「より良い選択を後押しするために、小さなきっかけをつくること」を言います。

具体的には、たとえば、こんな階段の張り紙で、階段利用の促進を狙ったメッセージなどがあります。

トイレなどでは、男性用の場合、便器に的をかくことで、そこに狙いを定めるように誘導しているものが一般的になってきています。
「●●してください」や「●●しないでください」ではなく、無意識のうちに望まれる行動をとるような仕掛けをナッジと言います。

「犯罪を起こさないで!」と言っても効果ナシ!?

話をもう少しシビアな世界に目を向けてみます。例えば、犯罪多発地帯でそれを防止したいとき、どうすればいいでしょうか?「ここで悪いことをしないでください!」という張り紙をしたところで、効果はなさそうです。
そこで考えられたのが、ナッジの一つとして「潜在意識に訴えかける」方法でした。

イギリスのあるショッピングセンターでは、景観改善のためにオレンジ色の街灯を青色に変えたところ、犯罪が激減したそうです。原因を調べてみたところ、青色の鎮静効果によるものではないか?という結論になりました。

また、日本においては、山手線でやはり青色の鎮静効果を狙って、駅の明かりを青色に変えたところ、平均84%もの飛び込み自殺の軽減につながったというデータが報告されました。

過信は禁物。でも・・・

潜在意識に取り込まれる情報

こんなワークをされたことはないでしょうか?
①まずは部屋の中を見回して記憶する。
②目をつぶって、「赤い色の物」を思い出し、数を数える。
③目を開けた瞬間、目をつぶって数えた以外の「赤い色の物」が次々と目に飛びこんでくる

これ、本来的には「脳は検索(赤い色の物)を受けたときに高速で働き始める」という事を実感するワークですが、別の意味で考えてみます。
私たちは①の部屋中を見回している時点で、③で見つけた赤いものを全て無意識下にインプットしているはずではないでしょうか。見ているけど覚えていない。これが潜在意識にある情報です。
そしてこの潜在意識の情報が、私たちの日々の決断に様々な影響を与えているはずです。


とはいえ、先の青色照明の話は、反対する意見も多くすべてを真に受けるわけにはいかないようです。とはいえ、色が一定程度の影響力を持つことについては様々な研究がなされています。現実的な話で言うと、ネット販売のページでの「購入ボタン」の色で、成約率が大きく変わると言います。色が背中を押す、という作用は少なからずあるものと考えられるのではないでしょうか。

小さな効果を積み重ねていこう!

先の「赤い色」の話では、私たちは見ているはずのものを意識していない、という話をしました。人の感覚のうち私たちは圧倒的に多くの部分を視覚情報に頼っていると言います。しかし、見ているもののうち意識しているのは、ごくわずか。周辺視野に映るものを私たちは認識していません。
そういった、潜在意識下の情報が「知らず知らず」の行動や感情を作っている可能性はかなり高そうです。

なんとなく、気分がすぐれない
なんとなく、気分がいい
こういう時には、潜在意識下に届いた情報が何かしら作用している可能性はありそうです。
私たちはほんの少し、潜在意識下に届ける情報をコントロールするだけで、行動が大きく変わるのではないでしょうか。

そしてそこに努力は不要です。
いつも見ている部屋や会社の中に、
今必要な「色」の情報を置いておけばいいのです。

あなたの目の前には、どんな色がありますか?
そしてその色は、あなたにどんな影響を与えていますか?
一度考えてみてはいかがでしょうか。


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