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「なんにもしない」が教えてくれる

僕らは何かを「する」こと、なにかを「やる」ことで、人生にアプローチし、変化させていきます。

何も間違いはないです。生きるってことは、やるべきことがあり、やりたいことがあり、doingこそが生活とも言えます。

だから、その「do」のための“やり方”を学び、それさえ上手にこなせればうまく行くと漠然とみんな思っているし、社会全体が、いや、教育の現場からして、常に「do(する)」ことが人生の正解とされていやしないだろうか?

しかし、それだけで良いのでしょうか?

なぜなら、「やればやるほどドツボにハマる」ということが人生には往々にあり、頑張れば頑張るほど糸が強く絡まり、解けなくなる。

多くの人が抱える「悩み」って、そんなもんじゃないでしょうか? なぜなら、誰だって問題が生じたら、そこに対して「do(する)」ことで解決を望みます。

しかし、何をやっても、どんなアプローチをしても、にっちもさっちも行かず、出口が見えず、だから「悩む」ことになる。

悩む、というのは、心理的、精神的なものです。物理的な解決に対して、それを今すぐ解消したいという思考との摩擦で生じるもの。

自分一人ではどうにもならず、心療内科やカウンセリング、コンサルタントに相談することで解決を望む人、自己啓発などを学んだり、スピリチュアルや宗教に頼る人もいるでしょう。

しかし、それで一時的に楽になる人もいるし、解決する場合もあるでしょうが、根本解決しないことが多いのでは?

だから、毎年何百冊と、「悩みを解決」するための実用書が発売され、いろんな人が次から次へと新しい成功法則を発信しているのではないでしょうか?

僕らはそもそも、何かを勘違いしているのかもしれませんよ?

必ずしも「do(する)」ことだけが解決策ではないという盲点に気づくべきです。

何かをやるのも大事ですが、何をやっていいのかわからないなら、いっそのこと「なんにもしない」をしてみてはいかがでしょうか?

さて、前置きが長かったですが、お知らせです。

そんな思いを込めて書きました。

Kindle出版します。11月27日(月)より。 unlimitedご加入の方なら読み放題です。

こちらの動画でもお話しさせていただきましたが、

これは僕自身の「実体験」から練り上げた哲学・思想でもあります。瞑想の話もありますが、基本的には「日常」への心の持ち方です。

「doing(する)」ではなく、「being(在る)」ことに意識を向ける。だから「なんにもしない」です。

僕個人の話をさせていただくと、とにかくいつも気が急いていて、生き急ぎ、じっとしているのが苦手でした。いつも焦っていたし、サメのように、動いていないと落ち着かなかった、というか、不安でした。

いつも人生に不満でしたし、不安を抱えていました。でも、病気を克服したり、慣れない結婚生活の苦痛とか、仕事への悩み、将来への不安など、徐々に徐々に改善されていったし、実際、ここ数年間、とにかく幸せだし、自由です。

どうしてそうなったか?

もちろん、勉強や、行動はありました。でも、常にその影に「なんにもしない」があったのです。もちろん「坐禅や瞑想」という、なんにもしない時間が、習慣的になったのは大きいですが、日常の中に「なんにもしない」を取り入れたのです。

もちろん、問題はたくさんありました。生活していれば、何かと問題は起きるし、目的があったら、困難な壁に出会って動けなくなります。

そんな時に「どうにもならないことはどうにもならん!」と腹を括ったことです。悩んでも無意味なこと、あくせくアプローチしても改善の余地がないことは、「放置」です。つまり、なんにもしない。

強いて言えば「見守る」とか、「流れに委ねる」ということです。

これは、サメのように生きてきた僕にとっては落ち着かない、むしろ怖いことでしたが、だからこそ委ねてみたのです。

そして、目の前のことに集中しました。「今できること」に全力投球したのです。

すると不思議なことに、勝手に問題やトラブルが形を変えて進展していくではありませんか。そして、気がつくと片付いていたり、問題が問題じゃなくなったりしました。もしくは、解決への糸口のアイディアが閃いて(大体が盲点なんですよね)、うまいこと治まったりしました。

人生は、動くことと同じくらい、動かないことが大事なんだと、身に染みてわかったし、周りを観察していると、幸せな人はちゃんとその辺の緩急をわきまえてることもわかりました。

しかし、どうしてか人は「何かする(do)」だけで解決しようとする。

わかります。不安だからです。動いている方が、無駄でも、改善しなくても、何か「する」ことで、気分が楽なんです。

でも、それでは人生の半分なんです。その半分が本書の「なんにもしない」です。

人生における「なんにもしない」という時間が、あなた自身を、あなたの進む道を、教えてくれるのです。

27日(月)から、Kindleに読めます。ぜひ読んでいただきたいです。そして、感想など、シェアしてくれると助かります。

Kindle出版は、プロモーションのようなものはないので、すべて僕個人です。僕一人の力では、どうあがいても限界があります。ぜひ、あなたのお力をお貸しください(読んでみて「良い」と思ったらね!)。

ちなみに今回の表紙カヴァー・デザインは、

こちらです。

「なんにもしない」をテーマに。作者の名前さえ、前面に出したくないという希望で、削ぎ落とした装丁となりました。

デザイナーは、こちらの小説の装丁も担当していただいた、

山形県在住の「Hisashi Okuyama」さんです。

もちろん、本書をお読みいただいて、僕のオーダーと共に、インスピレーションで作っていただきました。ありがとうございます。

こちらもよろしくです。


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