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新装改訂版出版しました。


「はっぱのマルジ」を新装改訂版として再出版いたしました。
「いのちはどこへゆくの」と副題をつけました。京都の空の下、小さきいきものたちが綴るいのちの物語、
生きること、死んでゆくこと、いのちの行方がテーマです。
挿絵スペースを大きくする等、70ページを超えるボリュームとなりました。表紙も変更しました。上級生以上を対象とした児童文学作品と考えています。


表表紙と裏表紙
山を焦がす送り火、やがて炎は火龍となって天空に舞い上がるー場面のデザインです


*マルジが教えてくれたツテこと

 「少しでもよいものに」との思いで、私は「はっぱのマルジ」に向き合いました。それはことばに魂を込めてゆく作業です。私はアートは本来「霊的」なもの、「魂のこもっている」ものではないかと思います。アートは、目には見えなくとも、天から降りてくる清らかな「気配」を感じ取りながら、人間の手や体を通して表現されたものであると。


 いつか私から離れてゆく「マルジ」を、ゆっくりと、ゆったりと、じっくりと、熟成させたい。大好きな京都が1200年の長い時間をかけて育て上げてきた文化や伝統、神仏への祈りのように、「マルジ」もまたじっくりと熟成してくれたらいいと願いました。
そして、夏の終わりに漸く、その願いは私を新装改訂版出版(紙本)というゴールまで辿り着かせくれました。

——清らかな「気配」たちよ、
      汝らは自ずと導かれ、集まり寄って、 今 ここで、めぐり逢う


これは、執筆を終えた私自身が「マルジ」からもらった大切な伝言ツテコトです。
                     令和四年 処暑の頃に 

はっぱのマルジをカラスたちが奪い合い大騒動の場面より


 

鴨川の河原、マルジはひととき風に誘われて楽しい時間を過ごす場面より



Amazonにてペーパーバック本発売中です。電子本も計画中です。
ぜひご一読ください。よろしくお願いします。   
                  雷 無良寿(かんなり むらじゅ)


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