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奈良大和路 NARA YAMATOJI MAGAZINE

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奈良大和路に関して記した文章のマガジンです。奈良を撮った写真は、マガジン「PHOTO YAMATOJI」にまとめています。奈良県域の周辺部も歴史的に関連があれば含めて記してありま…
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#世界遺産

中勘助 なか・かんすけ (1885年 [明治18年] -1965年 [昭和40年]) の誕生日 (5月22日) 小説家・詩人 / 東大寺南大門と長屋王鎮魂説

中勘助 なか・かんすけ (1885年 [明治18年] -1965年 [昭和40年]) の誕生日 (5月22日) 小説家・詩人 / 東大寺南大門と長屋王鎮魂説


中勘助 なか・かんすけ (1885年 [明治18年] 5月22日-1965年 [昭和40年] 5月3日) 小説家・詩人・随筆家。

🔍 青空文庫 中勘助の作品

🔍 青空文庫 和辻哲郎「古寺巡礼」(1946年改訂版 [初版は1919年])

七章、二十一章に出てくる、奈良帝室博物館 (現・奈良国立博物館) にほぼ毎朝行き、東大寺に宿泊し、當麻寺の塔の風鐸をどう思います、と聞くN君が

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興福寺中金堂

興福寺中金堂

📷 興福寺中金堂ライトアップ (2018年10月) 四天王立像 (鎌倉時代 国宝) が見えました。

📷 中金堂 四天王立像 増長天 (左) 、広目天 (右)

📷 中金堂 四天王立像 持国天 (右) 、多聞天 (左)

この四天王像は以前は南円堂 (重文) に有り、
通常南円堂は年に一度の法要時のみ拝観可能であって、
優れた彫刻で国宝であるにも関わらず、何故かメディアでも殆ど見る

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世界遺産・法隆寺の建築 旧僧房

世界遺産・法隆寺の建築 旧僧房

僧房 (そうぼう) とは僧侶が寝起きした建築で、古代の寺院では金堂・塔などの中心伽藍を囲む位置に細長く作られた建築を棟割りして住んでいたそうです。

📷 三経院 (さんきょういん 国宝。西室 [にしむろ 西僧房] の南半分 (七間) を改築したもの。三蔵法師玄奘 (げんじょう) の命日に三蔵会が行われる。北半分 (十二間) はそのまま西室と呼ばれ、こちらも国宝。鎌倉時代の再建 [1231年

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法隆寺三蔵会

法隆寺三蔵会


📖 《なぜ三蔵会に注目したのか?》

🔶 三蔵会とは何?5日、法隆寺の三経院で行われる「三蔵会」に行ってきました。

〔🔍 法隆寺公式ページ
「年間行事」 http://www.horyuji.or.jp/gyouji/
「三経院」 http://www.horyuji.or.jp/garan/sangyoin/

「問答」の場面があり、その部分は演劇的に見えました。

法隆寺は1

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聖徳太子誕生日 (7日)

聖徳太子誕生日 (7日)

新暦の2月7日〔旧暦1月1日〕は聖徳太子の誕生日と言われますが、

法隆寺でも特に行事が無いようですね。

命日とされる3月22日 (※1) から3日間「お会式」があり、
釈迦誕生日の4月8日には法隆寺でも「仏生会」という行事がありますが。

🔍 法隆寺公式ページ「年間行事」 http://www.horyuji.or.jp/gyouji/

※1. 旧暦では推古天皇30年の2月22日 (

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薬師寺の金銅仏に感じる若干の不思議

薬師寺の金銅仏に感じる若干の不思議

「長屋王の変」に関する同日の記事

から関連したかたちで書いています。

🔸 以前から不思議に感じること

この薬師寺東院堂の「聖観音」 (銅造。国宝) と様式的・技法的に類似しているとされる
同じ薬師寺の金堂の本尊 (つまり薬師寺全体の本尊)「薬師三尊像」 (銅造。国宝) は、
「聖観音像」の鋳造技術や表現技法の更なる発展形、
「天平前期」(奈良時代前期) のモニュメントと見られることが一般

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