見出し画像

’’占い’’をロジカルに分析する

みなさん、占いを信じていますでしょうか。
私は信じていません。
一方で占いを信じないながらも、占いというものには良い印象を抱いており、今後生活への導入をしてもよいかなと考えています。

本日は占いについて。
おそらく占いとは「制御された『ランダムネスの解釈』による、超越的な示唆」です。

はじめに:占いについて

まず占いについて勉強しましょう。

占いには大きく4種類あります。

◇命
「めい」は生まれた場所や時間・生年月日など、変えようのない事実に基づいて、その人の本質を見ていく統計学的な占いです。12星座の占いや動物占い・四柱推命・九星気学などが命術の占いに当てはまります。
◇卜
「ぼく」は一瞬一瞬で移り変わっていく、気の動きを見ていく占いです。インスピレーションで占うやり方で、日本でもとても人気のある方法です。水晶占いやタロット占い・ルーン占い・神社のおみくじも卜術の占いになります。
◇相
「そう」は命と卜の占いの、良い所を掛け合わせた魅惑の占いです。顔の造りや手相など、表に現われてくる物から未来を占っていきます。姓名判断や風水・手相占いや人相占いが相術になります。
◇霊
「れい」は統計学と霊のパワーを組み合わせた、一番新しいスタイルの占いです。目に見える物と目に見えない物を読み解きながら、未来を占っていきます。前世占い・スピリチュアル占い・チャネリングなどが当てはまります。

(引用:占い種類の名前一覧30個!特徴と当たる的中率が高いのは?/ https://spicomi.net/media/articles/1536 )

どうやら、命は統計的事例の参照、卜はランダムネスの解釈、相は統計的事例の参照とランダムネスの解釈、霊は統計的事例の参照と…なんだろ?

ちょっと霊を体験したことがないのでわからない部分があります。
霊のことはよくわからないんでこのnoteでは取り上げません。

1.ランダムネスの解釈について。主に卜術を中心に。

今回はこれらを大きく「解釈行為の要求量」というスケールで分類します。
話がしやすいのでまずランダムネスだけで占う卜術を中心に話をします。

要求量が多いとは、占い師が解釈しなければいけないことが沢山あることを指し示し、要求量が少ないとは、既にある程度解釈が言語化されており、占い師の解釈が一定に収束することをそれぞれ示します。

今回はどちらかと言えば、要求量の少ない、すでに解釈可能な意味が制御されているものについて言及しています。

1-1:制御されたランダムネス

理屈と軟膏はどこにでも着くというように、人間は全ての事象から何らかの示唆を垣間見ることが可能です。
一方で、全ての事象が占いに適している訳ではなく、解釈がしにくいもの(意味が発散しやすいもの)、解釈しやすいもの(意味が収束しやすいもの)が存在します。

さて、乱数日本語占いをしましょう。
乱数日本語占いとは、ランダムに日本語をはじき出し、その日本語から占いを解釈するやり方です。私が今作りました。
今回はランダム文字列ジェネレータを使います。
占いの内容は私のnoteの行く末としておきます。

ひらがな20文字を出してみました。

結果は、「めぼろぱはゑぶあごべゎはつぁひかぬろぢび」だそうです。
ありがたいお言葉ですね。

これでわたしのnoteの運勢を占………わかるわけないでしょう。
まず発音できない。

はい、このようにただ単にランダムネスといっても、解釈がしやすいもの、解釈がしにくいものが存在します。

先程から言っている制御は、ランダムネスの程度を解釈しやすい範囲内に予めコントロールしておくことを示します。

1-2:制御された解釈

また、解釈に関しても一定の制御が入ることもあります。

例えばタロットにはルールが存在します。図柄ごとの意味や正位置/逆位置、配置など。

これらの二つの制御によって、タロットやおみくじといった占いはランダムネスをいい感じにコントロールします。

1-3:占いのどこに神が宿るのか

ところで、占いは神(あるいは何らかの超越的な示唆)と紐づけられることが多いのですが、これは一体何故でしょうか。

これも占いのランダムネスに起因します。

私たちがくじ引きで20番を引くのは、
あるいはタロットで「運命の輪/Wheel of Fortune」を引き当てるのは、ただの偶然です。

とりあえず、何を引くかは統計的な確率と一致すると思います。

その上で、なぜおみくじの19でも21でもなく20を引いたか、なぜ「隠者/Hermit」でも「正義/Justice」でもなく「運命の輪/Wheel of Fortune」なのか。

完全にランダムな事象なはずですが、本当にそこに何も意思が介在してないと言えるのか。そのランダムネスに神のような超越的存在が介在しているのではないか、それはなんらかの必然性があるのではないかと考えているのです。

言い掛かりな気もしますが、一方でそこになんからかの妥当性を担保したい気持ちも分かります。これは選ばれるべくして選ばれたのだと。

2:なぜ占いは価値を持っているか

私は占いの価値はこのランダムネスにあると考えています。
私自身は神を信じていませんが、占いから得られる結果が人間の思考を超越してることは明白です。なぜなら結果がランダムネスに依存してるから。

ひとつの事象に対して人間が想起出る範囲は限られています。どうしても人間はバイアスがかかってしまいますし、現実的な可能性から遠い事象を連想することも難易度が高いです。

一方で、占いはランダムに結果を提示するので、ノンバイアスかつ現実的な可能性から遠い事象が示唆されることもあります。今まで考えてなかった角度の示唆は役に立つこともあれば役に立たないこともあるでしょう。
ただ、人間が考えるよりずっと幅広い範囲の検討が可能になるかと。

3.統計的占いについて。命や相

命や相についておさらい。

◇命
「めい」は生まれた場所や時間・生年月日など、変えようのない事実に基づいて、その人の本質を見ていく統計学的な占いです。12星座の占いや動物占い・四柱推命・九星気学などが命術の占いに当てはまります。
◇相
「そう」は命と卜の占いの、良い所を掛け合わせた魅惑の占いです。顔の造りや手相など、表に現われてくる物から未来を占っていきます。姓名判断や風水・手相占いや人相占いが相術になります。

要するに、生年月日などの一生変わらないものや、肉体のような生まれ持ちながら変化し続けるもの、とかですね。
但し、命は先天的なもの(Static)、相は後天的なもの(Dynamic)なようです。
生まれた時から痣があるのは命ですが、体に痣が現れたら相…なのだと思います。

先ほど、命は統計的事例の参照、相は統計的事例の参照とランダムネスの解釈と書きましたが、基本的にこれもランダムネスの解釈だと思います。

なぜかというと、いつどこで生まれるかや自分の体がどう成長するかは自分じゃコントロールできないですよね。
基本的に命も相もその結果を統計的事実から参照しているだけであって、結界自体はランダムネスに紐づくものです。

3-1.相の概念による運命の改変

こうして書くと相は2種類系統があると思います。
自力での改変が可能なものと、不可能なものです。

何が言いたいかというと、姓名判断や風水って変えられますよね。

名前や家の間取りなどを変えることによって自己の運勢を良くしようとするのは、相が後天的なものだからできることです。

相の概念の中ではそれが許されています。唯一運命に人間が介在できるのが相なようです。

3-2:命も相も

結局、この二つも「ランダムネスの解釈」を統計的事実の参照などで制御しているだけです。

まとめ

というわけで、占いとは「制御された『ランダムネスの解釈』による、超越的な示唆」だと思います。
そして私たちは、思考に基づく人間的な視点に加え、占いによる超越的な視点を持って、物事をより多角的に捉えることができるようになり、視野を広げることが出来るのです。

私は、人間が想起出来ない可能性を示唆する手段として、生活への占いの導入を検討しています

おわりに

最近こういう話をどこに書けば良いかわからなくなってきました。#占い というタグをつけてもこの記事を求めている層は一致しないと思います。#哲学 とか?でもそれも違う気がします。なんでしょうね。#考察?

基本的にめんどくさいコメントがきたら削除します。
スピリチュアル界隈は踏むかもしれないなぁと思っています。

タロットの画像どこにもなさすぎて死ぬほど素材探しました。
ここの使ってます。

余談:占いの変遷

また、恐らく時代が新しくなるにつれて、制御の精度が上がっています。どんどん読み手の解釈が発散しないように変化しています。
これは神や信仰の弱体化(超越的存在の否定)も関係しているでしょう。

ここでいう制御は、例えばおみくじの文言にも影響を受けるのですが、きっと50年前のおみくじに比べ、現代のおみくじの方がよりわかりやすく(意味が発散しないように)なっていると思います。
くじの文言の変更は占いの超越性とは関係がないので、情勢に則した文章へのアップデートが可能です。

告知

私それなりに質の高いものを書いてると自負しているので、今回から有料のやつをつけていこうと思います。
note書いたお金で本とか買ったりしてみたい。まだコーヒー2,3杯飲めるぐらいしか貰ったことがありません。

とはいえ基本的に全文公開で、読んで良かったらお金くださいね…という感じです。
なお金額は記事の難産度合いによって変動させる予定です。
短くても高かったり、長くても安かったりするかもしれません。
高かった時ほど難産ということなので労って欲しい…。

↓その代わり数文字近況書きます。

近況

ここから先は

79字

¥ 300

期間限定 PayPay支払いすると抽選でお得に!

いただいたお気持ちは、お茶代や、本題、美術館代など、今後の記事の糧にします!