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Chips|オーダーインクをつくってみました

蔵前にある文具店カキモリにて、オーダーインク体験をしました!

カキモリは、〈書く〉ことから始まる、人と人との結びつきや、〈分かち合う〉たのしさや喜びを伝えることをコンセプトに、ペンやインク、ノート、レターセットを販売するほか、ノートとインクのオーダーメイドも受け付けてる文具店です。
今回は友人の誕生祝いとして、一緒にオリジナルのインクづくりを体験しました!

実験室のような空間

カキモリ店内奥の階段から2階へ上がり、インクづくり体験を行うinkstandへ。
入室直後、「すごーい! すごい、かっこいい空間!」と非常に語彙力のない感想が漏れてしまいました。真っ黒な壁に囲まれた室内には、インクの入った試験管やビーカーが並び、さながら実験室の様相です。

試験管を見ると、混ぜた色の種類と配分がわかる

インクブームもあり、書店や文具店でもたくさんの種類のインクが販売されています。しかし、インク沼にハマると「もう少し青みが欲しい」「紺や茶色はあるけど、今度は黄色が欲しいな」と欲が深くなってしまうもの。
自分の好みのニュアンスの色をつくれるのが、オーダーインクの醍醐味です。

インクとペンに心躍る

インクづくり体験は各時間帯に定員5名、45分かけて、自分でインクを自由に混ぜていきます。つくったインクは特製の瓶に入れて、1本5,500円(2本目は3,000円)で持ち帰ることができます。

テーブルには、14色の基本のインクとうすめ液、赤・青・黒の強めのインクの小瓶、試し書き用のペン、ガラスの混ぜ棒、鉛筆の形をした金属のボールペン、小さいプラカップとペン先を洗う用の水の入ったビーカーなどが用意されています。

一般的な万年筆はインクカートリッジを入れて使いますが、体験で使うのはペン先の溝にインクを吸わせて使うつけペンです。
いま人気のガラスペン、映画やアニメなどに出てくる羽根ペンもつけペンタイプ。使用後にすぐ水洗いできるので、インクの乾燥や詰まりの心配がなく、カートリッジ式よりお手入れも簡単です。

はじめにインクのつくり方や道具の扱い方について、説明を受けます。
混ぜるインクは、うすめ液を除いて3色まで(2色でもOK)。それ以上混ぜると、黒く濁ってしまうのだそう。うすめ液は絵の具でいうと白の役割を果たし、加えると淡い色合いになります。赤・青・黒の強めのインクは影響力が強く、加えすぎると他の色が負けてしまうため、注意が必要とのこと。

カラーチャート

「混色なんて美術の授業以来だな」と不安な方も大丈夫!
手元のガイドにカラーチャートもあるので、それを見ながら理想の色をつくるのもよし、インスピレーションに従ってあれこれ試してみるのもよし。

私は、ルネ・ラリックのプリカジュール・エナメルのような青緑色を目指して、混ぜ混ぜしていきたいと思います!

ひたすら青と緑を混ぜる

インクの小瓶は持ち手がスポイトになっていて、何滴入れたかメモを取りながら混ぜていきます。

Pが青、LSが緑

私は青と緑の中間をイメージしていましたが、思ったより緑色が強く出てしまうので、緑をベースに青をどんどん足していきながら、色をつくっていきました。
混ぜ棒で書いて「これだ!」と思った色も、つけペンの細い線では印象が違って見え、P(青)の滴数はインフレーションしていきます。

これは方向転換が必要と、強めのインク(青)を使ってみたり、別の青や緑の組み合わせを試してみたり。色づくりは難航し、時間がどんどん過ぎていきます。
もっと他の色も試してみたいのに、と焦るばかりです。

試し書きの紙は5枚に及んだ

Take25を越えたところで「あれ? 緑どこいった?」と気付き、今までの試し書きを見返します。Take7あたりが理想に近いのでは……この45分間はなんだったの?

ギリギリまで悩んだ結果、なんとかインクにする色を決めました。
まあ、服を選ぶときに、この色よく気になってるし? 好きな色では?(妥協)

変わり映えのしないインクたち

つくる色が決定!

友人は青紫を制作

つくる色が決まったら配合を伝え、スタッフさんが再現したインクの色を確認してから注文します。

ここで問題が発生! 友人の決めた色は青紫だったのですが、スタッフさんがつくると赤みが強くなってしまうのです。
「同じレシピでもつくる人が違うと味も変わる」的な?

メモのし忘れ、色や滴数の書き間違えはよくあるそうで、混ぜる色と配合を入れ替え、うすめ液を足して、何度も再現を試みてくださいました。

待っている間に、もうひとつ考えていたハチミツのような赤みの黄色をつくってみることに。

秒で完成。青緑の苦労はなんだったのか。
めちゃくちゃかわいい色になったので、2本目として追加注文しました!

友人のほうもスタッフさんの尽力で再現できたので、計3本を注文。
1時間後から本日中までに受け取ります。

本日の成果

オーダーインク2本:8,500円
つけペンの先:4,950円
つけペンの軸:2,750円                     計16,200円

カートリッジ式の万年筆(パイロットのカクノ)も持っているのですが、インクをずっと入れておくと固まって詰まってしまいます。複数のインクを使いたい場合&たまにしか使わない場合は、つけペンのほうが便利と思い、購入しました。
結構な出費!

軸の溝にペン先を押し込んで装着

さっそく手紙を書いてみました! 和紙のレターセットしかなくて滲みまくる。
適切な量をペンに吸い込ませるのが難しいですね。書き終わりにインクが余るのも勿体無いので、イラストを描いて使い切るようにしました。
使いながら慣れていきたいと思います。

なかなか改まって書き物をする機会も減ってきましたが、オリジナルのインクでお手紙や日記、イラストをかくのも楽しいのではないでしょうか。


おまけ〜蔵前から浅草橋へ

おでかけの参考に、この日に立ち寄ったスポットをご紹介!

TODAYS GALLERY STUDIO.

動物やミニチュアの写真展、クリエイターの雑貨販売など、フェティッシュな魅力たっぷりのイベントを開催するギャラリー。
「うさぎしんぼる展」では、ぬいぐるみのようなコスプレから躍動感あふれる姿まで、SNSで人気のウサギたちが集結!

en cafe

ウッドとスチールがスタイリッシュなアメリカン・カフェ。内装がほっこりしすぎないので、男性も立ち寄りやすいかも?
ワッフルやサンドイッチも美味しいですが、見た目もかわいいスイーツは目を瞑ってしまうほどの美味しさです。

Coffee Wrights

ダンデライオン・チョコレートのすぐ近くにある、コーヒー豆の購入もできるロースタリー&カフェ。肩肘張らない雰囲気とあたたかさが魅力です。
スタッフのお姉さんが選んでくれた焼き菓子が好みにドンピシャでした(カカオニブとカシューナッツのクッキー)。

バンダイ本社ビル

屋内にも見学スペースがあるようですが、ビルの外にも子どもたちに人気のキャラクターたちが! 子どもたちや海外からの観光客にも人気のスポットです。
孫悟空とウルトラマンに挟まれるドラ、強い。

★こちらも気になる★
チェドックザッカストア
チェコ・ガラスや陶器、編み物など手仕事が光るかわいい雑貨がズラリ。現代のクラフト作家さんの展示も開催しています。
朝イチに行ったら開店前で、寄りはぐってしまった(12時開店)

くるみボタン工房MiSuZuYa
鳥越おかず横丁にあるくるみボタン専門店。個性あふれる色とりどりのくるみボタンは、見ているだけで楽しくなりますね。くるみボタン&ロゼット(丸いプレートの周囲にリボンをつけたブローチ)づくり体験もできます。
日・月・祝日はお休みなので要注意!



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