⑯映画『星の旅人たち』1秒と1歩で人生はつくられる
以前観たドキュメンタリー番組で知った「サンティアゴ・デ・コンポステーラ」の巡礼の旅。
世界遺産に登録されており、フランスからピレネー山脈を越えスペインを目指す800km。
「息子を亡くした初老の男性の聖地巡礼の旅を描いた作品」は、ありがちなお涙頂戴的なものではなく、この特別な時間のあとにも人生は続くという余韻が、わたしのいつもの日常をちょっと特別なものにしてくれました。
人里離れた道や人があふれる都市、季節や気温の変化。
なにか特別なドラマがなくても、ただその道々を見続けていたい。
一方で、その過酷さも。
その昔、巡礼の旅に出た人々は文字通り命がけだったのだろうと。
何を考えながら、どんな気持ちで歩いたのかな。
そして、ついにたどり着いた大聖堂では、旅人たちをねぎらうようなミサが行われ、その時盛大に焚かれているのはフランキンセンスなのでしょうか・・・
「どんな香りがするのだろう」と想像がふくらみました!
監督・脚本・製作は俳優のエミリオ・エステヴェス、主演はマーティン・シーンで親子共演もしています(これがまたそっくり!お父さんはチャーリー・シーンにも似てる笑)
エミリオ・エステヴェス、なつかしい!こんな素敵な作品を撮る方になっていたんですね。
そしてまた、挿入歌がよくて。
Coldplay、Alanis Morissetteなどの曲が場面場面を彩ります。
険しい道も晴れ晴れとする道も、あたたかな日も雨降るときも。
ほんとうに、旅は人生そのものだなと。
使い古された言い回し、でも昔から世界の誰もが口にする言葉。
それを確かめに、自分の足で1歩ずつ進むような旅に出たくなりました。
#映画感想 #100チャレンジ #星の旅人たち #聖地巡礼
#サンティアゴ・デ・コンポステーラ
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