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【会社員な薬剤師】マネージャー経てよかったこと、6年を振り返る

こんにちは!
アロマを暮らしの片隅に置く薬剤師 こと 調剤薬局マネージャー ”あき” と申します。

現在、わたしは、病院含め6社の転職キャリアをもつ調剤薬局薬剤師。
今の勤め先に入社してから6年が経ちます。

今回は、Sansan株式会社開催のnoteお題「会社員でよかったこと」を機に、今の会社に勤め始めてからの6年を振り返ってみようと、筆を執りました。

「会社員でよかったこと」だけでなく、「わたしが現職を通じて経験してきたこと」を紹介していくスタイルでまとめています。
薬剤師でなくても、”管理薬剤師” や ”薬局マネージャー” の仕事に興味ある方にも、ぜひお読みいただけたら幸いです♬




平社員だったはずが、薬局承継業務をこなし管理薬剤師へ。【入社1年目】


2017年12月某日、2018年1月入社に向けて面接を受けました。
そして、即日、東北大学病院の門前にある薬局の一薬剤師としての勤務が決まりました。

しかし…翌朝(7時頃だったか…)、社長から連絡があり、至急会いたいと。
『え⁉ 昨日何かやらかしたか…?』
不安に思いながら、いそいそと待ち合わせ場所に向かったら、
「あきちゃん、2月オープン予定の別店舗を運営してくれない? 」とのこと。
『また、急な話だごと(秋田弁)…』と、内心思いましたが、
そのときは、とりあえず、経験値のある「精神科」&「眼科」の門前薬局であること以外は確認せず、「わかりました。頑張ります。」と返事をしてしまいました。
ちなみに、このとき、どこにある店舗かもしっかり確認しなかったため、その後の賃貸物件探しでイタイ目に遭いました…💦

< 薬局承継の仕事 >

2018年1月、15日頃に薬局開設許可申請の通過が確定するため、そこから前薬局とのスケジュールが調整され、20日以降の4時間×3日(計12時間)をかけて、前薬局から業務の引継ぎを行いました。
そして、医薬品の取引開始に向けた、取り扱い医薬品の納品可否の確認・取引先卸の選定・納品スケジュールの調整については、1月20日以降の約10日間で、医薬品卸担当者と面会・ご挨拶後、相談を開始しました。

オープン前日は、前薬局が12時半で閉局。
そこから、棚卸し作業を経て、前薬局社員・書類の撤退が17時でした。
そこから22時までの約5時間で、ネット環境・レセプトコンピュータ(前薬局とは異なるメーカーを使うことになっていたため再設置)の整備、家具の配置転換など、翌日のオープンへ向けて準備をしました。
振り返ると、とてもタイトなスケジュールだったな…と思います💦

そして、わたしがこの薬局承継時に一番大切にしたのは…

✔ スタッフがすぐに馴染める環境の整備
患者様に不安を抱かせないために、医薬品の確保は手を抜いてはいけませんが、スタッフがオープン初日で緊張すると予想し、必要最低限の家具に絞って配置し、動線を確保することに重点を置きました。
特に、精神科の患者さんの来局が多いと見込み、患者さんに伝染しないようスタッフの不安感は最小限に留める必要があると考えました。

ただ、この後、他の管理薬剤師経験者からは、「普通は、無理せず、家具そのまま使ってやるよね…」と言われちゃいました💦
それでも、前薬局の社員さんがひとり一定期間引継ぎで残ってくれたのですが、その方は「今までなんであんなに物に囲まれていたんだ…?」と漏らしていたので、個人的には、やり方・考え方は間違っていなかったんだと今でも思っています!

< 管理薬剤師の仕事 >

この承継された薬局は、自立支援医療(精神通院医療)の指定医療機関と言って、精神科に通院する患者さんの社会復帰を医療面で支援する薬局として登録されていました。
そのため、この指定医療機関である薬局の管理薬剤師のキャリアがないわたしは、当時、管理薬剤師になる資格がありませんでした。
入社4ヶ月目である、2018年4月、2ヶ月の運営実績を経て管理薬剤師になりました。

【 管理薬剤師の業務 】
✔ 薬局運営管理業務
✔ 医薬品適正使用のための情報提供業務
✔ 薬局開設者(現在の勤め先の場合は”代表取締役社長”)への意見申述の義務
✔ その他、副作用情報の収集・報告などの業務

参考:マイナビ薬剤師公式ホームページ
https://pharma.mynavi.jp/knowhow/workplace/management-pharmacist/

当時、総務がいない会社だったので、上記に加えて、自店舗の事務員採用面接、自店舗・他店舗問わずハローワークとの連絡・報告も、一管理薬剤師としてこなしました。

実は、管理薬剤師自体やったことがありませんでしたが、困ったときは、上司だった方々の背中を思い出しながら挑戦したのを覚えています。
わたしは、運が良くて良き先輩に恵まれたからこそ、このとき管理薬剤師を務めることができたのだと思います!


管理薬剤師、現状維持。【入社2~3年目】


✔ 管理薬剤師業務、継続。
・想定していたより前薬局をひいきにしていた患者様が離れたこと
・オープン3ヶ月間は、売り上げのベースとなる加算が一部取れないこと
この2つの理由で、オープン月・3ヶ月目が減収(2ヶ月目は花粉症が爆発的に増えたため奇跡的な増収)。そのため、当時は、売り上げを前薬局の実績まで戻してから、そこから下げないことを目標にしました。
実際のところは、たまたま、ある施設からの依頼で処方薬の配達・管理を請け負うことができたので、売り上げを上げることはできました!

✔ 事務員採用面接
1年目にひきつづき事務員の採用面接も携わり、薬局事務に向く方を見つけることができるくらいの数をこなしたおかげで、その後のマネージャー業務に活かせるくらいになりました♬


他社立ち上げ薬局の開局コンサル【入社3~4年目】


✔ 異業種立ち上げ薬局の開局コンサル
2020年7月某日、マネージャー昇進の打診があり話を受け、
その翌月の8月、マネージャーの前哨戦として9月から約半年間、IT企業が立ち上げた薬局へ出向し、開局業務をフォローするよう指示を受けました。
具体的には、薬局運営フロー確立と薬剤師1年目の管理薬剤師の育成。
薬剤師1年目の管理薬剤師は、管理薬剤師として必要な書類を束ねたファイルを渡したらそれで動ける方だったので育てるのはそこそこに、立ち上げの不備(調剤基本料の算定申請漏れ)はあったので、その立て直しと、事務さんが緊張しいだったのでフロー確立を徹底しました。
ここで学んだのは、IT企業が使う言葉…でしょうか。
最初、何言っているかほぼわからなくて、帰宅後毎晩思い起こしては、必死に調べてました💦

✔ 新米社長さん立ち上げ薬局の開局コンサル
2021年10月からは、薬剤師で自分の会社を起こし、前薬局から承継で自身初の店舗をオープンさせる薬局のお手伝いを12月のオープンに向けて開始しました。
この時の社長さんは薬剤師、開局に必要なものはだいたいわかっている方でしたので手がかからず、「薬局看板デザイン」等をお手伝いさせていただきました。
その時のエピソードが下記リンクよりお読みいただけます。ご興味ある方はぜひご覧ください!


マネージャー業務に徹する。【入社4~6年目】


2021年3月、正式にマネージャーへ。
このときから今までで一番大きな仕事が、「自社の新店舗オープン」。
他社の開局フォローをしながら、自社の新店舗オープンに向けて保健所担当者との連絡、人事異動該当者との話し合い(少しだけ揉めた…)・採用面接をこなしていました。
このとき、オープンする薬局が他県(雪国)で、かつ、立ち上げ時期が冬で例年より雪が深く、車で移動するのも大変でしたね…💦

ちなみに、わたしの、マネージャー業務はこちらです。

< 調剤薬局プレイングマネージャーという仕事 >

✿ 薬局外来業務
✿ 居宅療養管理指導業務(在宅や施設で医療を受ける患者様・介護者様へ薬の配達・服薬指導)
✿ 職場環境改善支援(人間関係不和改善・PCや配線の不具合改善(←学校の用務員さんみたい…))
✿ 事務員採用面接・事務員入社時研修
✿ ものづくり補助金関連・事業化報告
✿ 薬局更新業務支援(保健所・厚生局開設許可更新申請、公費指定更新申請)
✿ 薬局開設許可業務支援

これが、わたしがマネージャーで担当しているお仕事の内容です。
他に、研修薬剤師(大学から研修生を受け入れることのできる資格)、地域他職種連携(ケア会議出席等)、学校薬剤師や薬剤師会に関わる仕事に携わるプレイングマネージャーもいらっしゃると思いますが、わたしはそこまではやれていません💦

たしかに、他社のマネージャーに比べてできていないことはまだまだたくさんありますが、それでも社員さんとの向き合い方に気を配る能力は負けたくないと考えていて、下記を常に意識しています。

✔ 立ち居振る舞いを整えること。
→ まず、社員さんの手本となる!
✔ 伝えるスキルを磨くこと。
→ 相談しやすい関係性の構築、社員さんからの信頼度アップにつなげる!

おかげさまで、平社員のときよりも、限られた時間で人に伝える技術は成長させることができたと自信を持って言えます!


「会社員でよかったこと」まとめ


「会社員でよかったこと」と言ったら、たいていは「安定した収入が見込める」「福利厚生がある」といったところが挙がってくるのでしょうか…?
しかし、ひとりではビジネスを発想し成し遂げられないわたしにとって、会社から、今までできなかった経験のチャンスをもらえて社会人として成長できたことが「会社員であったからこそよかったこと」と感じています。

わたしの「会社員であったからこそよかったこと」
✔ 管理薬剤師業務・プレイングマネージャー業務・薬局承継・薬局開設・採用面接の経験を積むことができた!
✔ ”限られた時間で伝える”スキルを磨くことで、相談しやすいと思っていただき、社員さんから信頼される関係性を築くことができるようになった!

調剤薬局では、管理薬剤師・マネージャーになりたいと思ってもチャンスが巡ってくるのは少なく、なることが難しい中で、それでもこれらを経験できたことは、社長と、受け入れてくれたスタッフや環境に感謝しています。

ただ、そんなわたしも、オーバーワークで会社員であることがしんどくなったことは幾度となくあります。
きっと、この記事にたどり着いた方の中にも、いらっしゃるのではないでしょうか?

特に、わたしみたいに、ひとりでアイディアを生み出すことが難しいタイプの方は、会社からチャンスをもらって得られる経験に価値を見出せるかで、今の会社で会社員を続けられるか決めてみるのも良いかもしれません。
実際、わたしは、そのように都度思考して、今も会社員として働いています。

それでは、この記事でひとりでも多くの会社員の方が、少しでもポジティブになれますように…
この度も、最後までお読みいただきまして、ありがとうございました!


今回のテーマとは異なりますが、わたしは、アロマ関連のInstagramも運営しています。香りに興味がある方や、疲れの緩和・癒しを香りに求めてみるかな…と思い始めた方は、ぜひご覧ください♬

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