見出し画像

靴のドメスティックブランドを勝手にまとめてみる vol.1

ドメスティックブランドという言葉を聞いたことはありますか?実際にどのような意味かご存知でしょうか。ドメスティック(domestic)と調べてみると以下のようにありました。

ドメスティック(英語表記)domestic
1 家庭的であるさま。家族的であるさま。また、家事に関するさま。
2 自国・国内に関するさま。「ドメスティックプロダクツ(=国産品)」

コトバンク

ドメスティックブランドで使われている意味は「国内」。
日本発のファッションブランドであり、ターゲットも日本国内のお客さまが多いようです。
洋服のドメスティックブランドについては、まとめられている記事をよく見ることができます。
今回、私たちblueoverは靴ブランド、スニーカーブランドであるので、
靴のドメスティックブランドについて、各ブランド様に敬意を持って。
まとめてみることにしました。

何回かに分けてご紹介していきたいと思っております。
vol.1は5ブランド。

※各ブランド様へ。間違えてる場合、一言コメントいただければありがたいです。。。


TOUN


拠点:奈良
コンセプト:New nostalgic(時代を経ても、どこか懐かしい、でも新しい。)
奈良のデザインファーム オフィスキャンプがプロデュースし、グラフィックデザイナー山野英之氏がデザイン、1947年に創業した奈良のオリエンタルシューズ株式会社で製造しています。
アッパーには表革に厚みのあるベロア材を使用しています。
できる限り表革を1枚で設計し、裏革を最小限に。足馴染みの良さが特徴的。
ソールはカップソールを採用し、セメンテッドで接着した後にサイドマッケイをかけています。ソールの修理は可能とのこと。
色の組み合わせの美しさに遊び心も感じます。

TOUN HPより

TO&CO.


拠点:東京
コンセプト:[異なる 文化と もの の交差点 ]

シューズクリエイター、濱田比止志氏、若林正裕氏の両名によるパリでスタートしたシューズブランドです。
1997年に会社「ROQUETTE STUDIO INC.」を設立。1999年にスタートしたTO&CO.。
ヨーロッパや日本国内のファクトリーで生産されており、世界的評価も高い。2007年より日本へ拠点を移しているようです。
デザインはヨーロッパのクラシックな雰囲気。
若かりし私はロンドンやパリのファッションに憧れ、もちろんTO&CO.のパンプスを持ってました。メダリオンが特徴な2ストラップのパンプス。
ヒールがついていながら木型は日本人向けなのか不思議と窮屈感を感じない。ヘビーローテのアイテムになってました。
パンプスだけでなく、伝統的な製法であるグッドイヤー製法の短靴やブーツもかっこよいです。
最近はムーンスターとのコラボスニーカーもリリースされているようです。
2003年のAll Aboutで新生「ツキホシ」を手掛けたとご紹介の記事もありましたし、ずっとつながっているのですね。

TO&CO HPより

YOAK


拠点:東京
コンセプト:特別な日に履く靴。ジャケットやシャツに似合うスニーカー。

デザイナー広本 敦氏が2015年にスタートしたブランド。
クリエイティブから生産までを東京で行い普遍的なものに新しいアプローチを加えジャケットやシャツにコーデできるデザインを前提に作られています。
素材選び、縫製に拘り革靴作りで半世紀の歴史をもつファクトリー製造されます。
YOAKは株式会社FAMに所属しています。株式会社FAMはブランド運用に伴う、ディレクション、及び、各種制作業務を行っている会社ですので、YOAKは工場を持たないファブレスメーカーなのかな?と思っております。(わたしたちblueoverもファブレスメーカーです)
日本には小さな靴工場さんが点在していますので、工場さんの協力を得ながら、工場さんと並走しながらブランドを成長させているのでしょうか。
ソールはビブラムカップソールのモデルをよく拝見しますが、昔のスニーカーを彷彿させる加工底のモデルや、デッキシューズのような印象のカップソールでサイドマッケイをかけるモデルもあります。
YOAKでもオールソールの修理は可能。

YOAK HPより

ORPHIC


拠点:東京
コンセプト:“On the Asphalt, the Forest, and the Carpet.(アスファルト、森林、そしてカーペットの上まで。)”。

2011年春夏シーズンよりスタート。
ミクスチャーロックバンドBACK DROP BOMBのボーカル白川貴善氏がデザイナー。アッパーには複数のパーツを組み合わせたデザインが印象的。
素材は人工皮革アルカンターラやメッシュ、ナイロン、テープなど。
ストリート系のスタイルに合わせたい印象です。
低反発のブランドオリジナルのスニーカーソールやビブラムのカップソールを採用。
最近のモデルでは紐を2種類用意しているものもあり、ドローコードとクラシカルなフラットな紐で、コーディネートの幅が広がります。
BACK DROP BOMBといえば高校時代~大学時代にかけて姉と二人でCDが擦り切れるほど聞いたバンドです。

ORPHIC HPより

OAO


拠点:東京
コンセプト:「人間らしい体験を。」
板垣孝明氏、高橋悠介氏が2019年にファッション系スタートアップ株式会社EPOQを設立し、2020年にスタート。”One And Only(唯一無二)”の頭文字を取っていて、現代を生きるすべての人が自分の人生のクリエイターとなれるように足元から支えていく、という意味が込められています。
シューズデザイナー串野 真也氏がデザインを務めます。串野氏といえば靴であるのにも関わらず芸術作品である靴をデザインされています。私は幸運なことに動物や花をあしらった串野氏がデザインした靴たちの実物を拝見させていただく機会がありました。靴における常識を打ち破り、細部までこだわり抜いてた圧巻の作品でした。
OAOは建築家や音楽アーティスト、フォトグラファーらの作品や作風をモチーフに商品をデザインしています。
2020年に設立されたブランドであるにも関わらず、ブランドのファーストモデル「THE CURVE 1」は2021年に履き口をやや大きめに設定して着脱性を高めたパターンの修正を行っています。
トライアンドエラー、アップデートのスピード感の速さはお二人の経歴を体現しているのではないでしょうか。
印象的な厚底のソールはビブラムのカップソールタイプのものや、国産のタンクソールなど。

THE TOKYO HPより


あとがき


いろいろなブランドの靴が並んでいると、靴好きだな~と改めて感じました。並んでいるのを見てて飽きないですね。

今日はここまで。
続きはまた来週に。
読んでいただいてありがとうございました。


いいなと思ったら応援しよう!