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カナダ旅行記

 2015年6月、私はカナダへ行った。私にとっては、アメリカ州(アメリカ大陸)への渡航は初めてだった。東京都大田区にある東京国際空港(羽田空港)でデルタ航空の飛行機に乗った。

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 まず、アメリカ合衆国・ワシントン州にあるシアトル・タコマ国際空港に到着した。空港の外に出ると、英語の文字が多くあり違う空間にいるような感覚になった。空港の建物は白く洗練されていて、硝子張りであるためか開放的になった。付近では水が流れた。中に飛行機を示す展示が多くあった。そして、乗り継いだ。

YVR 建物と木々

 そして、Vancouver International Airportに到着した。空の玄関口はRichmondにある。過ごしやすい環境で快適なのではと思った。鉄道が乗り入れて、利便性は高い。海に接する。建物の近くには和風庭園のようなものがある点が意外だった。多くの芸術作品があった。

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 翌日、Canada Placeに行った。1986年に開催された国際交通博覧会の際にカナダの展示館として使用されたという。船の帆のような設計のお洒落な姿に驚きました。注目を集める存在である。付近から眺めた海は見晴らしがよく、鮮やかで、陽の光もあって眩しかった。

Seaside Greenway(Seawall) Harbour Green Park付近 水上機

 その後、Port Metro Vancouverを散策した。カナダ国内における最大の港で、海運の拠点になっている。太平洋からの入口となる。海沿いを歩いていくと、人や船の多さに驚いた。水上機は珍しい存在であり独特な形で、動きが面白かった。風によってもつくりだされる風景を一層気持ちよくした。

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 その後、Stanley Parkに入った。中にはTotem Poleがあった。先住民の方々が、家の中などに建ててきた、柱状の木の彫刻であるという。1つ1つに趣を感じた。それぞれに深い思いが込められているのではと考えられた。作品を見ていると、希望を抱くこともあるのかもしれない。

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 また、Stanley Parkの中にはBeaver Lakeがあった。湖自体は穏やかで、鴨が静かに泳いでいた。花が綺麗に咲き、落ち着く雰囲気を醸し出した。公園には針葉樹林が存在し、灯台・日本ゆかりの船首像・水遊び場・岩・プール等の名所があり、広さや多様性に驚いた。

English Bay Beach(広めに・国旗)

 Stanley Parkを出ると、English Bay Beachがあった。大きかった。水と戯れる人や、砂の上でゆったりと過ごす人がいるなど、気持ちいい風景が広がっていた。街中にあることが意外で、しっかりとした憩いの場所があることは羨ましかった。日差しもあって、一層輝く状況だった。

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 その後、Granville Islandに行った。工場跡の半島は再開発が進み、現在はいろいろなお店が並ぶ地区となっている。賑わいに驚いた。Public Marketは市民の皆さんの台所ということで、海産物・青果物・精肉などの食品が幅広くあり、愉快な気持ちになった。

BC Place Stadium 1859 試合開始

 夜にはBC Place Stadiumで、FIFA女子ワールドカップ決勝トーナメント1回戦のなでしこジャパン(サッカー女子日本代表)がサッカー女子オランダ代表に2対1で勝った試合を観戦した。日本人や日本を応援する人々が想像以上にいて驚いた。得点の瞬間には興奮して心が躍った。途中ではウェーブに参加して、一体となって盛り上がった。終了後、皆さんと一緒に喜び合った。現地で勇姿を観戦できて嬉しかった。

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 バンクーバー発祥の街であるGastownには蒸気時計(Steam Clock)があり、よりしっとりとした雰囲気になっていた。1867年に初めて酒場を開く蒸気船船長の"Gassy Jack"という呼称に由来するという。整う木々やお店が並ぶ歴史的な街並だった。

CAPILANO  CANYON LOOKOUT(吊り橋)

 バスでCapilano Suspension Bridge Parkに行った。渓谷に架かり、吊り橋を渡る際は揺れるが、大きく眺めには迫力があった。寒帯雨林のある自然の中には、松の原生林を通って自然を観察する仕組みや、綾線に沿って歩く通路があり、他の生き物と一体になる環境が存在した。

Salmon Hatchery 飼育の区画(若いギンザケ)

 周辺にあるCapilano Salmon Hatcheryという孵化場に行った。川沿いにあり、鮭がどのようにして1つの池から次の池へと飛んで水の階段を登っていくのかを示す「魚道」という展示など水槽の見せ方は凝る形式となっていた。生きた鮭が泳ぐ様子もあった。水産の仕組みを見た。

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 北側の岸から南側まで、入り江を船(SeaBus)で渡った。出港の瞬間、心の中で盛り上がった。日常生活の一部と思えるほど、多くの乗客の人々がいた。割と穏やかに進んだ。他の船や山並みなど、多様な風景が存在した。

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 カナダでは、英語及びフランス語が併記される案内や表示を多く見かけた。場内放送でも両方での案内を聞く機会があり、普段馴染みの無い言語に触れることができて気分が高揚した。Faubourg Parisというお店では、クロワッサンとマカロンを食べた。テラス席はお洒落な雰囲気を醸し出した。

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 郊外におけるNorthgate Villageは割と新しく、いくつかのお店が入っていた。バンクーバー都市圏には程よい距離間に消費及び交通の拠点があり、移動してみるとより大きく認識できた。広域行政によって効率的なまちづくりができていた。暮らしやすさを感じられた。

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 New Westminsterはバンクーバー都市圏の中で最も長い歴史を持つ。芸術家を多く輩出しているという。また、都市圏の複数の地点には、「VANCOUVER BIENNALE」という隔年行事での芸術の取り組みによる作品があった。

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 ホテルから歩くと、Oppenheimer Parkがあった。バンクーバー朝日軍という日系カナダ移民による野球チームがかつて活動していたという。頭脳野球で強さを発揮し、尊敬される存在になった。現在は地域の人々における憩いの場となり、遊ぶ姿があった。

UBC  MAIN MALLの噴水

 カナダでは、University of British Columbiaという大学に行った。敷地が広く、ゆったりなれる環境だった。古くからある建物から最近の斬新な設計の建物まで、いろいろな姿の建物が共演した。大きめの道路には、中程に芝生があり、心地よさが大きくなった。見所も満載だった。

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 大学には、UBC Farmという農場があった。持続可能な取り組みをしていた。トンネルの形で実験をするような仕組みや、ビニールハウスで多くの植物が栽培される様子や、直売所があった。畑で水撒きがされていた。違う所で作物を育てる現場にいられて嬉しかった。

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 バスに終点まで乗り、南の海であるCrescent Beachへ向かった。21時を過ぎていたが、ちょうど陽が沈む頃だった。美しさに圧倒された。砂浜は地域における憩いの場となっていた。陽の光は明るく優しく包んだ。癒しを与えるような風景となっていた。

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 尚、現地にはSkyTrainという都市圏を走る鉄道の列車に乗った。交通を所管するTransLinkが運営する。Expo Line ,Millennium Line ,Canada Lineという3つの路線があり、自動運転で結ぶ。円滑に進み、生活を便利にするのではと思った。この旅は、2021年時点では最高の海外旅行となっている。

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