『ARK9010』EP.2.1 ぺルラ・ネラ・ブラックのRCZ「ニックネーム Rad」
Radのプロフィール
若い頃からドイツ車ばかりを乗り継いできましたが、昨年初めてのフランス車、プジョーRCZを購入しました。初めてのフランス娘に戸惑いながらも、老後のカーライフを楽しんでいます。
2014年 プジョー RCZ ボディーカラー: ペルラ・ネラ・ブラック
「かあさん！おい！かあさん！」
「なによ？ここにいるわよっ！」
「ここって？」
「台所！」
「これ・・・覚えてるかい？ほら！はじめて福島へに行ったときにさ・・・一緒に乗っていった車！」
「えっ？なに？・・・」
「ほら、結納の時・・・」
「なんだっけ？・・・あぁ・・・ベンツ・・・あの黒いやつね・・・」
「まだこんなきれいなのが残ってるんだって・・・」
「また何とかTuneっていうやつ見てるの？・・・あらこのベンツは色が違うわねぇ・・・」
「そうだけど・・・これと同じグレードの車だったんだよ・・・」
（いやぁ…このコスワース、大切にされてるんだろうなぁ…ピカピカを通り越してビカビカだ…ARK9012さんって人…何歳ぐらいの人だろう…同世代かな…）
■ARK9012
1990 W201 2.5-16です。こいつ無しでは生きていけません (^_^;)
私は、”いいね！”だけじゃなくて、コメントを残した。このアプリを使い始めたばかりだが、最近ようやく使い方？コツ？がわかってきて、いい感じのコメントを残せるぐらいは上達した。
もちろん気に入った車は”フォロー”する。写真の構図、コメントの内容・・・このARK9012さんは”フォロー”に値する。
■Rad
はじめまして！ 僕も若い頃に2.3-16を乗っていました。これに乗って結納に行った思い出があります。今でも売って後悔している車です。
しかしキレイな個体ですね。うらやましい！！
「どうでもいいけど、早く晩御飯食べてくださいね・・・」
「あぁわかってる」
「・・・」
W201のコスワースに乗ってた頃は、もっと仲良くできてたのに・・・と思いながら、プロフィールの車歴に載せている写真、W201 190E 2.3-16の助手席から、スラとした長い素足を出して、楽しそうに微笑んでいる妻（厳密に言うと妻になる前の彼女）を、なんとも言えない気持ちで見つめていた・・・
大学を卒業して、東京で大手商社に就職、いくつかの海外勤務を経て、30歳で結婚した。とても順調で誰からも羨ましがられた。
この写真は妻の実家へ向かう途中、どこかのサービスエリアで撮った写真だ。結婚直前まで、彼女はショーコンパニオンのアルバイトをしていた。
カメラで撮られることが大好きで、よく私に撮影するようにせがんだ・・・私も彼女のそんなところが好きだった・・・
結婚後、私たちにはなぜか子どもに恵まれなかった。不妊治療も考えたが、当時は今ほどの理解がある世の中ではなく、それは、どちらが悪いのかをわからせるためのイベントにも感じてしまい気が進まなかった・・・妻の「子どもは神様からの授かりものよ」という言葉に甘えて、成り行きに任せた・・・
結婚して31年間、今でも私は妻と2人で仲睦まじく・・・の予定だったが、いつのころからか会話は減り、双方別々の行動が多くなり、なんだか変な感じになり今日を迎える。
特に、私が60歳の定年を迎え、嘱託になり、家で晩御飯をとることが増えてからは・・・
別段、わがままを言っているつもりもない、現役の時のように外で飲み歩くようなこともしていない、一緒にドライブに行くためにお洒落なプジョーも買った・・・でもなんだか上手くいっていないのだ。
ほどなくしてARK9012さんから、”フォローバック”と私のコメントに対する”返信”があった。
■ARK9012
Radさん、はじめまして (^^♪
プロフを拝見させていただいたところ、新車でコスワースを購入されたんですね (◎_◎;)
新車のころのフィーリングをご存じだなんてうらやましいです！！(/ω＼)
いつかご教示ください！先輩！m(_ _)m」
きちんとした文章、最低限の礼儀はわきまえているようだな・・・絵文字というものはよくわからんが・・・まぁ総合的に好感が持てる。
こんな男が部下なら仕事も捗るだろう・・・
ん？男だよな？・・・そんなことはどうでもいいか・・・
このARK9012さんとは仲良くできそうな気がする。
基本的に何回もコメントし合うのは、よほど仲良くなってからという、暗黙のルールはなんとなく察しているが・・・
コメントしたくてしょうがない・・・
これくらいは失礼にならないだろう・・・
■Rad
過剰品質時代のベンツです。今の自動制御、再生プラ多用の車とは違います。大切になさってください。
するとすぐに返信があった。
■ARK9012
ありがとうございます (^^♪
頑張って維持していこうと思います。
ご指導ご鞭撻よろしくお願いいたします m(_ _)m
ある程度、期待通りというか、予想通りというか・・・
うれしくなるような返事だ。
近頃、どこへ行っても疎ましく思われているように感じるので、必要とされているような言葉には、素直に心を打たれてしまう・・・普通にうれしい。
うん。やはりこのARK9012さんとは仲良くなれそうだ。
「かあさん、ごちそうさま！今日もおいしかった」
「！？・・・どうしたの？？？」
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