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起立性調節障害が東洋医学で改善した話 ④東洋医学との出会い


前回は私の主な病状を書き記し、私が受けた学校側のサポートや親の協力、私自身気を付けていたこと等をまず先にご紹介した後、東洋医学との出会いを綴っていくという旨を最後に書きましたが、順番を入れ替えて東洋医学との出会いを先にお話したいと思います。

漢方薬服用の始まり

まず最初に触れた東洋医学は「漢方薬」です。事の始まりは、内科でもらったお薬でした。血圧を上げるお薬を処方してもらったのですが、確かにおかげで血圧は上がりました。良い時は最高血圧が80台から120台くらいまで上がるほどに。しかし、急な血圧上昇によってか、心拍数が高くなり、息切れがするといった副作用が出るようになりました。血圧が正常になっても、元気にはなれなかったのです。そこで、重度のアレルギー持ちで漢方薬を服用していた母から、私も試してみないかと勧められました。今まで内科や耳鼻咽喉科等で某会社の漢方薬を処方されたことはありましたが、さほど効いた覚えが無かったため、あまり期待はしていませんでした。しかし、今回相談に行ったところは東洋医学専門の漢方薬局。私の色々な症状を聞いてくださり、私に合った漢方薬を調合していただきました。中には即効性のあるお薬もあるようですが、漢方薬は一般的には効果が現れるのに時間がかかるとされています。私の場合もすぐに効果があったわけではありませんでした。効果が現れた時期も明確ではなく、いつの間にか良くなっている…といった感じでした。

漢方薬は副作用が無いと言われていますが、西洋薬と比べてかなり少ないものの、むくみや胃もたれ、軽い発疹などの副作用が出る場合もあるそうなので、ご注意ください。

起立性調節障害の症状のための漢方薬は2年程飲み続けたと思います。もともと低血圧体質ということもあってか、今もそこまで血圧は上がっていませんが、1日を通して安定するようになりました。そして毎日あった頭痛も稀になりました。1番変わったことと言えば、朝起きる時に心拍数も上がらずにすくっと起き上がれるようになったことですね。大学生の時には、朝6時からバイトに行けるほどに! 病気が噓のようです。

鍼灸治療への挑戦

漢方薬を服用し始めたと同時に、鍼灸治療も勧められました。しかし当時中学2年生だった私には、恐怖心が勝ってしまい、どうしても試す勇気がありませんでした。漢方薬を飲み続け、体調も落ち着いてきた高校生の頃、また激しい頭痛や体調不良に襲われ、学校を休む日が増えた時期がありました。もうあんな苦しい思いはしたくないという一心で、意を決して鍼灸治療に通うことにしました。結果から先にお伝えすると、鍼灸治療は自分にとても合っていました。もともと体が凝りやすい体質というのもあり、ピンポイントに施術していただけることで、かなり楽になります。(痛みを伴うことは多々ありますが…笑) そして、自律神経の乱れや血の巡りまでも整えていただけるので、様々な体の不調が良くなり、弱かった胃腸も同時にかなり改善されました。また、鍼灸師の方に自分でできる「自律訓練法」というものも教えていただき、特に動悸がしている時にはとても役立ちました。この訓練法については、次回ご紹介したいと思います。

今は…

漢方薬も鍼灸治療も、共に今も続けています。今は海外に住んでいるので、帰国した際にまとめて漢方薬を買って海外でも毎日飲み続け、鍼灸治療は日本に滞在してる間だけは必ず通うようにしています。漢方薬はその時の体調に合わせて作っていただけるので、今は起立性調節障害の時とは違う調合をしていただき、今の自分に必要な薬を服用しています。

漢方薬も鍼灸治療も保険が適応されません。正直、長く続けるのは金銭的に簡単なことではありませんが、病気で苦しみ続けることを考えると、それだけ価値のあるものだと感じます。効果が出るまでに時間がかかりますし、治るのかどうかという不安も常に付き纏うと思いますが、どうか諦めずに治療に専念してほしいです。そして、親御さんなど周りの方々も、どうか最後まで見捨てずに支えてあげてほしいです。


ありさん

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