見出し画像

起立性調節障害が東洋医学で改善した話 ⑤闘病中の改善策


今回は、闘病中に気を付けていたこと・やっていたことなどを綴っていきます。

1. 自律訓練法

これは前回もさらっとご紹介したのですが、ここで詳しく説明しますね。
自律訓練法
とは、自己催眠により意識的にリラックス状態をつくり、自律神経のバランスを回復させる最も基本的な治療法です。心身の疲労回復、気持ちが穏やかになる、集中力が増し、勉強や仕事の能率が上がる、身体的・精神的な苦痛を和らげる、寝つきが良くなる、などの効果が得られます。

それではやり方の説明に移ります。
・まずは部屋を暗くし、雑音の少ない落ち着ける場所を作る

・仰向けに寝るか、椅子に腰掛ける
(※寝た状態で行う場合には床などの硬い場所ではなく、布団やマットなどリラックスできる場所にする)

・目を閉じ、ゆったりとした腹式呼吸を行い、リラックスした状態にする

・以下の言語(言語公式)を声に出さずに心の中で繰り返し唱える

自律訓練法の公式
背景公式:「気持ちが落ち着いている
第1公式:「右腕が重たい左腕が重たい両腕が重たい
第2公式:「右手が温かい左手が温かい両脚が温かい
第3公式:「心臓が規則正しく打っている
第4公式:「楽に息をしている
第5公式:「お腹が温かい
第6公式:「額が心地よく涼しい

1人で行う場合は、基本的に第2公式までとされていて、第3公式以降は、専門家のご指導のもと実行するのが望ましいようです。実際私も、第2公式までやっていましたが、問題無く効果は現れていました。

2. 夜はベッドに入る、可能なら午前中には起きる

朝起きられないというのが症状の特徴のため、徐々に生活リズムがずれてしまうことが多く、昼夜逆転なんてことも容易に起こり得ます。1度リズムを崩してしまうと、戻すのは難しくなってしまいます。起き上がれないほど体調が悪い日以外は、出来る限り午前中には起きて日を浴び、少しでも朝食を取るようにしていました。やはり起きても普通通りにはいかないので、顔を洗っては座って休み、歯磨きをしては座って休み、着替えては…の繰り返しです。夕方から体調が良くなることが多いので、夜更かしをしてしまうことが多いようですが、夜はベッドに入り、リラックス出来る環境にします。部屋を暗くし、眠れそうな音楽(クラシック音楽など)をかけたり、眠れそうにない時は間接照明を付けて本を読むようにしていました。ここでスマホやゲームをしてしまうと昼夜逆転に拍車がかかってしまうのでNGです!

3. スマホ・ゲームを断つ

スマホやパソコン、テレビ、ゲーム機等のディスプレイからはブルーライトが発せられています。このブルーライトは眼に悪いだけでなく、自律神経系や内分泌系、免疫系にも悪影響を及ぼすため、睡眠障害や様々な身体的症状を引き起こす原因となります。私が発症した中学生の時はスマホ(携帯)を持っていませんでした。また、小さい頃からゲームっ子だったのですが、発症後は親からゲーム禁止令を言い渡され、買ったばかりのPSPが封印されたのは悲しい思い出です…。昔から長時間テレビを見ると頭痛が起きてしまっていたので、1日アニメ1本30分程度くらいに控えるようにしていました。

4. 起き上がる直前に足を高く上げる

起立性調節障害の場合、起立時に身体や脳への血流が低下することが原因で朝なかなか起きられなかったり、ひどい立ちくらみや吐き気等を催します。そのため、起きる直前に両足を壁に沿って高く上げて血流を良くすることで、起床時の症状を少しでも軽減することができます。寝ている時に足を少し高くするのも効果があるようですが、私はそれではあまりリラックス出来ませんでした。そんな方でも朝一番に足を数分上げるだけで済むので簡単です。

5. 朝起きたらカモミールティー

カモミールティーといえば、リラックス効果があるため夜飲むことをおすすめされていることがほとんどです。しかし起立性調節障害の患者さんは起き上がった直後ものすごい心拍数なため、朝からほっと一息リラックスする必要があります。カフェインが含まれていないため(ブレンドではなく100%カモミールティーの場合)、頭痛や不眠等を引き起こす心配もないのでおすすめです。

まとめ

今回紹介したものの他にも、様々なことを試しましたし、親も色々な対策を考えてくれました。ちなみに私は運動が苦手なので、できる限り体を動かさずに出来る方法を多くしていましたが、体を動かすのが好きな方は、もしかしたら別の方法が合っているかもしれないですし、ぜひ私の紹介したものを参考にご自身に合っている方法を見つけてほしいと思います。成長するとともに治ってくると言われている病気です。闘病中は苦しいかもしれませんが、少しずつでも良くしていくことだけを考えて治療に専念することが、回復への一番の近道かもしれません!


ありさん

読んでいただきありがとうございます。 スキやフォローもとても嬉しいので、よろしくお願いします。 サポートいただけましたら、おそらく発狂するほど喜びます!