ちょっと弱くなってみよう

どんなに一人が好きな人でも、一人では生きていけないし、人の温かさの中で過ごすことで心が豊かになる。

人は自分だけで完結して生きていけないし、誰かと向き合ったり、同じ方向を見たりして、ちょっとずつ育ってゆく。

そんなふうに満たされて生きていくには、自分の弱さが必要だったりする。

意外に思うかもしれないけど、自分の弱さを自分以外の誰かに知ってもらったり、お互いの弱さを受け止め合ったりすることで、かえってうまくいく。

弱さにはその人の人間味が表れているし、弱さを抱えて生きている力強さも感じるから、「弱いことは悪いことじゃないんだ」と思える。

自分の弱さを知ってもらっていれば、必要なときに助けてもらうことだってできる。

人間はつい、「頼りがいのある存在でいなくちゃ」とか「良く思われたい」と思って自分の弱さを隠そうとしてしまうけれど、そんな見栄を思い切って捨ててみたほうが人間として一回り大きくなる機会に恵まれる。

だからできるだけ、強がりは辞めて、ちょっと弱くなってみよう。