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心の温度をはかる

何かに触れた時、多かれ少なかれ心は動いて、温度が変わる。ぽっと温かくなることもあれば、縮んで冷たくなることもある。

一瞬一瞬の心の温度は、せわしなくしていると見逃してしまうし、心の温度を気にかけなくなると、どこか苦しくなってくる。自分が今なにを感じて、どんなことを思っているのか分からなくなってしまうから。

そんな時に、すこし自分ひとりになる時間をつくる。「自分の心の温度はいまどのくらいだろう?」

自分が心地よく居られる心の温度は何℃?
もともと自分に備わっている温度は何℃?

そんなことを考えてみる。

自分にもともと備わっている温度と合うものを選んでいくといい。ホッキョクグマが南の島で過ごせないのと同じように、自分の心だってかけ離れた温度のもとでは生きていけないのだから。

実際、『西の魔女が死んだ』という小説にこんなことが書いてある。

「自分が楽に生きられる場所を求めたからといって、後ろめたく思う必要はありませんよ。…シロクマがハワイより北極で生きるほうを選んだからといって、だれがシロクマを責めますか」

楽に生きていいのだ。色んな事に触れて、心を動かして、そして自分の心の温度を守っていっていいのだ。

自分の温度とぴったりと合うものだけを大切にしていけばいい。温度の合うものを見つけた時ほど、自分が自分でいて良かったと思えることは無いから。


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