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自分の殻を、いつも用意してみる

「自分の殻に閉じこもる」という言葉、私は好きだ。つい、いい意味で使ってしまう。

「自分の殻に閉じこもる」

どんなイメージをもつだろう?たいていは良くない印象を受けると思う。その証拠に、「自分の殻を破れ」という言葉をよく聞く。殻は破らなくてはならないものになっている。

でも本当に、破らなくちゃいけないの?

私は自分の殻を守り、保っていたい。いつでも戻れるように。「自分の殻を破る」だけが全てじゃないと思うのだ。

むしろ自分の殻をいつも用意しておくことは、私にとって大切なことで。

自分の殻に閉じこもる時間が必要な理由はいくつかある。そのうちの1つを話してみる。

自分の殻に引っこむ時間が必要なのは、自分自身の「こう在りたい」をつくり上げ、守るためだ。

今はSNSやネットでたくさんの情報を見られるから、受け入れたくないことも受け入れようとして疲れて、どこか無理をしてしまう気がする。私以外にもそんな人は多いと思う。

ひとりひとりの「自分」という存在が情報に溶かされているように感じる。

でも決して無理することはなくて、すこしくらい、ワガママでいてほしい。
すこしワガママでないと、じぶん速度は保てないから。

すこし無理がきたときに、自分のペースに戻れる自分の殻に帰ることができたら、心に詰まっていたものがすっきりする。自分のために色んなことを整えられる。

そして「私は/僕は/自分は、こう在りたいのだ」と、殻の中から声を発していてほしい。

どんな1日にしたいか、どんな人と居たいか、どんな自分でいたいか。

どんな色でもいい。自分の色を出せているかぎり、生きづらさと呼ばれている胸に詰まった重い何かは、ずいぶんと軽くなる気がする。

こうしたい、こう在りたいが分かれば、自分が何をつくったらいいのか分かる。とても創造的な時間になる。

私にとって帰る場所、本来私がいる場所は、自分の殻だ。

外へ出るのは必要な時だけでいいし、必要なものだけを手に入れて帰ってくればいい。がむしゃらになって外へ出る必要はないから、「自分の殻を破りなさい」という言葉に焦らなくてもいい。

私は必要な分だけ外に出て、自分の殻の中から色んなものをつくり出していく。

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