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できないこともまた個性

得意・不得意が昔から激しかった。

できることはあるけれど、それと同じくらいできないことが多い。

自分のできないことにたいして、どんな気持ちを抱くだろう?

「もしこれができたら良かったのに」
「あの人はできるのにどうして自分はできないんだろう」

こんなふうに悔やむ気持ちもあるかもしれない。

「あなたってこれが不得意なんだね」「どうしてできないの?」と人から言われることだってある。

でも、できないことってできないままでもいいし、そんなに無理に頑張らなくたっていいと思う。

もちろんできないことを克服したいと自分自身が思うのなら、克服できるようにすればいい。

しかしどうしても無理なものは、そのままでいいのだ。

できないことに捉われるよりも、自分がとてもよくできることに目を向けていたほうが気持ちが軽やかだから。

それに、できないことだって自分そのものの一部であり、自分の個性だ。

みんながみんな全てのことができていたら、全員同じになってしまう。そんなのつならない。

できないことと、できることが違っているから、ひとりひとり独自の雰囲気を持っている。

できない代わりに、できないからこそ誰かに手伝ったもらったり、できないからこそカバーできる何かを生み出せる。

たとえば私はじっくりと少人数で話すことは大得意だけれど、大勢で話すことがとても不得意だ。

盛り上げ役になることはある程度の無理をしなければならないし、できるだけ避けていたいと思う。

その反面、大勢の盛り上げ役ができないことで私はじっくりと考えながら対話することができる。

こんなふうに「できない」という自分の個性を上手に扱えば、自分の中の大きな魅力のひとつに変わる。

できることはもちろん、「できない」という個性をどう表現して形にできるか考えてみてもいいのではないか。

できないことがあることで、かえって何かができるのだから。

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