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雪の日は温かいピアノを聴こう

東京も雪。
生まれ育ちは雪国なので、雪は嬉しくなる。そしてちょっと切なくなる。

外でカメラを構えたら、手が冷たくてまいった


北海道は冬、家の中でアイス食べれるくらい暖房を効かせますが、内地は室内寒いよね! 私は仕事部屋でかなり暖房の温度上げますが、建物自体が冷えてくる感じ…。

こんな日はカティア・ブニアティシヴィリさんのピアノで温まりましょう。
アルバム「マザーランド」は、私が数年前に入門機のレコードプレーヤーを買った時に、嬉しくて記念に一緒に買ったLPです。

このアルバムの録音は、すごくあったか〜〜い感じのピアノの響きがします。

クラシックの演奏や録音にも時代のトレンドみたいなのがあって、80、90年代のピアノ演奏は硬質な感じの録音や、硬めな強靭系タッチのピアノが多かったけれど、近年はこういうブニアティシヴィリさんとかオラフソンさんとか、「あったか系」の音で小品を録音する傾向が出てきて、俄然、好きです。

このアルバムのブラームスやラヴェルやスクリャービンはもう、奇跡みたいに美しくて温まる。
スカルラッティは泣きそうになるくらいチャーミング。

最後のペルトなどは、子どもの頃に、夜、物音も無くしんしんと降る雪を一人で見つめていた時間を思い出す。
音楽が、音のなかった世界を思い出させるって、不思議です。

ジャケットも美しい「マザーランド」

今日はCDレビューの原稿を2本書いて、そのあとしばし、部屋の中でまったり好きなレコードを聴いています。
締め切りに追われるだけが人生じゃないっ

今日も今日とてカメラはOLYMPUS E-500。F1.4のパナライカレンズが屋内に向いてる。


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