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カッパドキアで図らずとも猫カフェ

トルコで出逢って不思議だった三選
①ギャルにしか見えないオジサン
②犬
③ハマムの泡
④急に始まる喧嘩

…4つあるように見えますが
とくに②の野良犬に関しては
見る限りお耳にタグを付けられて、
何処かしらで大切にしてもらっているようですし、
或いは中にオジサンでも入っているかの如く
道を歩いていて急に吠えてきたかと思えば
その道が行き止まりだったり、
フツーに猫とも共存し
道案内等アルバイトもこなしているように見えます

猫の方はと言えば
何処にでもおりますが
こちらは無職っぽいです

ある晩、わたくしたちは
ギョレメで音楽の聴けるレストランを探し歩いておりました
何処か遠くから音楽は聴こえるのですが
何せ奇岩の街

何処で音が跳ね返ってきているのかすら
分かりません

と、そこへ
ガタガタっガタッ

謎に着陸する猫

こちらのレストランの上から降りてきたようでした

オムルカアートカフェ?

「猫カフェなの?」
猫「ニャー」

見たところシーシャもあるカフェバーのようです

猫に誘われるがままに
階段を上がってみましょうか

当たり前のように猫が座ってる…

「猫カフェなんですか?」
お店のマダム「(*´ ˘ `*)ウフフ♡」

マスターっぽい男性
「そっちの猫は先週 勝手に来たらから知らん」
「勝手に来た…」
マスター「そう。勝手にどんどん集まる。」

見渡すと猫エサ大袋

飼ってる意識は無いのかも分かりませんが
自動的に猫が集まってくる環境のようです

しかし猫もニートではない様子

猫「サービスしまっせ」

着席して3分
子の膝を自動で猫が温め始めます

子「原宿の猫カフェの猫ですら
こんなに働かないよ…」

スープを頂きます

トルコのスープは美味しいので
大体 何処に行ってもオーダーするようになりました

レバーのケバブ

レバー登場は初めてでした
味付けも辛く、とても美味しいです

その間、自由に行き来する猫

笑えるのは
猫が人に対して妙にフレンドリーなところろに加え
猫同士の仲が絶妙に悪いところ

少し小柄な子も居ますね

あちこちで猫同士 喧嘩もしております

マスター「お腹いっぱいになった?」
「はい、残してごめんなさい。
とても美味しかった。」
マスター「り。」

わたくしはここが既に閉店時間となり
マスターからの早く帰って欲しいというサインなのかと思いましたが
マスターはわたくしたちの残り料理のお皿を取ると
地面に置きます

すると沢山の猫が集まって
仲悪い癖に一緒に残り物を食べます

「辛ない???」

沢山の猫と会える
楽しい夕食となりました

マダム「アリガト」
「日本語がお上手ですね。勉強されたんですね?」
マダム「2年前、勉強シマシタ。
もう忘れちゃった。」

なるほど
コロナ禍前までは日本人のお客さんも多かったのでしょうね

マスター「生まれたばっかの猫、見てく?」
「見て大丈夫なんですか?!」

よく言いません?
生まれたばかりの猫を人が見に来たり
触ったりすると、母猫がストレスを感じて
育児出来なくなってしまうとか…

マスター「大丈夫」

案内してくださった箇所をそっと開けて覗いてみます
1箇所は母猫と子猫が数匹 眠っています
母猫はわたくしたちに「あ…ども」と
目線で合図しただけでした

マスター「次はこっち」
「まだ居るんかい」

そこは暗くてよく見えませんでしたが
子猫の声がニャーニャー聞こえました
マスター「3匹 生まれたんだ」

「次はこっち」
「どんだけ生まれんねん」
その穴の中には小さな小さな子猫が寝ておりました

どの猫もマスターたちに家族のような信頼を寄せており
全く警戒していない様子でした

美味しい夕食に加え
面白い経験をさせて頂いた夜となりました

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