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おやじ、話が違い過ぎるぞ

さて、ようやく
人様のチカラを狩りまくって
辿り着くスルタンアフメット駅

後から分かったこと
以前はこの街まで空港シャトルバスは行き来していたのに
今は行き来していないとのこと

イスタンブールで一番の観光地であろうに
空港から直行で
ここまで繋げないというのは
かなり謎です

が、謎に負けず
地図を頼りに
予約してあるTune Hotelを探します

おかしいな
路地を入ると
明るく楽しいレストラン街

ホテルのクチコミには
「スタバの上」と書いてあったのに
とうにスタバは通り越しております

予約サイトのクチコミの中には
「全然 場所が違った」
という投稿もございましたが
とにかく向かうのです

路地の先
人気の無い道で
こちらに向かって
めちゃくちゃ手を振るオジサン1名確認

無視して
スマホのナビを見続けますと
横のホテルから若い男性
「どこ行くの?道は分かる?」

あー、もう
道は分からんでも
わたくしには分かるのです
これ、インドで出たところだ!

「そのホテルは満室だよ」云々言って
自分に利益のあるホテルに泊まらせようという
インディアン式作戦

「わたくしはTune Hotelを予約しているの。
あなたには関係ございません。」

男「なになに?Tune Hotel?
聞いてきてあげるね。」

男「あったよ!直ぐそこだった。
知らなくて待たせてごめんね。」

「…センキウ…」

男「キミらを待ってるじゃん」

彼が指差す方を見やると
…先程の手を振るオジサン
めっちゃ手ぇ振る

「おーい!こっちこっちー!」
って、何で
わたくしが予約のわたくしだって分かった???


とにかく
わたくしたちは目標だった(ハズの)
宿に辿り着き
フロントまで息を荒らげながら
階段を上がります

「俺らのボスだぜ」
手振りオジサンが扉を開けると
そこには何故か「アリー!アリー!」と
わたくしの名前を連呼するご新規のオジサン

…オジサンばっかやん

パスポートの写真なんか撮って
宿泊手続きをしておりますと
「今日、ミックス(男女混合)ドミトリーと
女性専用ドミトリーが空いてるけど
どっちが良い?
ミックスならこの階だから
今、部屋を見せてあげられるし
こっちの方が良いと思うんだけど。」
とオジ

正直どちらでも良かったのですが
子連れですし
生理の予定日も近かったので
何となく
「女性用が良いかな」

オジ「マジで?」
「マジで。」

オジ「分かったー…
で、もう1人のこの子は、
もしかしてアリーの子供なのか?」

「そうだよ。
こんなわたくしでも親なのだよ。」

オジ「そうかよアリー!
オレらフレンドじゃないかよ!
マイフレンド!マイフレンドォ!」
肩をバシバシ叩く

「ごめん。
ノリがよく分からん。」

再び女性専用ドミトリーに案内してもらえるということで
苦労して登った急な階段を
今度は降ります

その建物までは
上にいたボスのフレンドが
案内してくれるとのこと

なるほど
女性専用ドミトリーは
隣の建物か
もしくは数分 歩いたスタバの上なんかにあるということか
海外ホステルあるあるだわな

1階にて
オジフレンド
「荷物、持ってやるよ」

…おっさん増えとる

まあ良いけど
隣の建物を通り過ぎ
スタバの建物を通り過ぎ
遂にはスルタンアフメット駅まで通り過ぎ

オジ…わたくしたち
1駅分 歩いてない???

辿り着いた先は
ホテルというより
フツーのマンション???

後から地図で見てみると
やはり1駅戻った「チェンベルリタシュ駅」の方でした

まあ寝られるなら良いか…

オジが丁寧にキッチンや
バスルームの場所を説明

「ところでわたくし、
朝食付きと書いてあったから
ここ(?)を予約したのだけど
その朝食はどうなるのさ?」

オジ「朝食は〜
さっきの建物だね。」

「だろーな」

ねぇ、オジ
これからわたくしたち
何を食べて
何を信じて
生きれば良いの…

外の入り口と
部屋のドアの鍵を預かりました

ほかに宿泊客は
いないように見受けられました

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