前作『ファミコン探偵倶楽部 うしろに立つ少女』ネタバレなし解説~新作『ファミコン探偵俱楽部 笑み男』体験版配信へ!過去作で探偵スキルを磨こう
ゲーム「ファミコン探偵俱楽部」の新作が35年ぶりに発売されます。
まだ「ファミコン探偵俱楽部」をプレイしたことがない方は35年ぶりの新作「ファミコン探偵俱楽部 笑み男」をぜひプレイしてほしいです。
発売日は8月29日(金)。
ですが発売日よりも前に体験版が配信されることが発表されました!
発売日より2週間以上も早くプレイできるのはうれしすぎます。
体験版配信決定を記念して今回のnote記事は「ファミコン探偵俱楽部」を取り上げます。
35年前「ファミコン探偵俱楽部 うしろに立つ少女」の話がメインです。
今回のnote記事はこんな感じで話を進めていきます。
まずは目次をご確認ください。
・「ファミコン探偵俱楽部 笑み男」の体験版、それは事前合同調査
新作「ファミコン探偵俱楽部 笑み男」体験版の配信が発表されました。
事前合同調査と銘打っています。
8月20日(火)から3回に分けて体験版(=事前合同調査)が配信されます。
「事前合同調査」と言ってるので「前もってみんなでプレイしよう!」という事だと思います。
「事前合同調査」の内容は製品版と同じもので、セーブデータは製品版に引き継げるとのこと。
親切ですね。
次のお話は以前の「ファミコン探偵俱楽部」2作品についてです。
・「ファミコン探偵倶楽部」2作品の位置づけと時系列問題
wikipediaでは
と解説されています。
「うしろに立つ少女」は「ファミコン探偵倶楽部」シリーズ第2段。
発売当時は「ファミコン探偵倶楽部PartII うしろに立つ少女」が正式タイトル。
「うしろに立つ少女」は発売当時(1989年)PartIIという位置づけだったんですね。
しかしちょっとややこしい問題があります。
ゲーム上の流れではpartⅡの「うしろに立つ少女」が先に起きた事件です。発売が先だった「消えた後継者」が時系列では後になります。
発売の時系列とゲーム上の時系列が逆なのです。
ちょっとここがややこしい。
上の画面は1作目「消えた後継者」にて初登場した橘あゆみです。
しかし私(プレーヤー)とすでに出会っているという設定です。
ゲーム上の時間の流れではpartⅡの「うしろに立つ少女」で、私(プレーヤー)と橘あゆみがはじめて出会います。
下は「うしろに立つ少女」の画面です。
「1989/1998年度作品」と1988年よりも1989年の方を先に表示しています。
普通は1988年が先、1989年が後だと思います。
「ファミコン探偵倶楽部」を一連の作品としてみた場合、
と任天堂が考えているように思えます。
私は素直にファミコン版の発売した順番でプレーしました。
「消えた後継者」→「うしろに立つ少女」の順番です。
私個人の考えでは発売順の「消えた後継者」→「うしろに立つ少女」でプレイして良かったと思います。
そして「消えた後継者」→「うしろに立つ少女」の順番でプレイすることをおススメします。
それでは今回のメインテーマに入ります。
35年前の作品「ファミコン探偵俱楽部 うしろに立つ少女」についてです。
ただしファミコン時代ではなく2021年のリメイク版「ファミコン探偵俱楽部 うしろに立つ少女」を取り上げます。
・「ファミコン探偵俱楽部 うしろに立つ少女」プレイ時間と難易度
3日間のプレーでクリアー!(合計8時間15分)
1日目:3時間30分【6章途中】
2日目:3時間【9章途中】
3日目:1時間45分【事件解決=クリアー】
プレー時間が10時間を下回ってますから、そんなに難しくないでしょう。
先ほど書きましたが、私は「消えた後継者」を先にやっています。
つまり「捜査」・・・ではなく「操作」に慣れています。
・チュートリアルがあまりない
前作「消えた後継者」ではチュートリアルがしっかりしていました。
チュートリアルとはゲームをしている人に操作方法などを覚えてもらう段階のこと。
「ドラゴンクエスト1」で言えば最初で宝箱を開けたり、カギを使ったりしている場面です。
「消えた後継者」ではチュートリアルで20分くらいかかりました。
20分かけての「操作になれる」作業がしっかりしていました。
他方、2作目「うしろに立つ少女」はあまりチュートリアル部分がありません。partⅡという位置づけが影響しているのでしょう。
ただしチュートリアル(というかイントロダクションの部分)で、自分の名前は設定できます。
「消えた後継者」を先にやっていると、その名前を引き継くかどうか選択できます。
私は前作とおなじ「ありのこ弥太郎」というガチかっこいい(?)名前を引き継ぎました。
・ミステリーとしてどう?(一番の本題)
前作「消えた後継者」を1つ前のnote記事で
と評価しました。
2作目「うしろに立つ少女」はミステリーとしてグレードが上がっていると思います。
ゲーム作成者がミステリーを研究してきたのかもしれません。
グレードが上がっている一例を。
ある謎に対しては「ミスリーディング」を<意図的に>にやっていると思います。
「ミスリーディング」とは「わざとだけどさりげなく、間違った解答に誘導する」ことです。
「ある謎」と書いたのはネタバレ防止のためです。
「うしろに立つ少女」における大きな謎は1つだけではありません。
このゲームのおける主な謎は3つ。
①女子高生殺人事件(犯人は誰か?)
②殺された女子高生が通う高校で流れる「うしろに立つ少女」のうわさ
③殺害された女子高生が橘あゆみに残した謎の言葉
この中で一番、謎として効いているのは
③殺害された女子高生が橘あゆみに残した謎の言葉
だと思います。
ミステリー作家の大御所に島田荘司さんと言う方がいらっしゃいます。
島田荘司さんが
とおっしゃっています。
「うしろに立つ少女」を「本格ミステリーゲーム」と捉えてみましょう。
物語の前段階に魅力的な謎が現れてるのは
③殺害された女子高生が橘あゆみに残した謎の言葉
だと思います。
この「うしろに立つ少女」はホラーっぽい(オカルトっぽい)雰囲気も若干あります。
「③殺害された女子高生が橘あゆみに残した謎の言葉」の解決シーンはホラーっぽい(いや恐怖そのもの!?)です。
しかしミステリーとしての解答も合理性を持っています。
つまり
ミステリー要素+ホラー要素の融合がうまくいっている
のはミステリーとして高いポイントです。
ミステリー要素+ホラー要素の融合がうまく行かないことがミステリー小説では案外多いので。
・ホラー(オカルト)としてはどうなの?
私自身、あまりホラー(オカルト)に興味がありません。
見ても「怖い」と思わない性格なので。
ただ「うしろに立つ少女」の結末(解決)ではホラー(オカルト)要素があります。
先ほど挙げた①②③のうち、ミステリーとしては完全に解決しない部分があります。
この未解決部分がホラーチック(オカルトチック)です
このホラーチックな未解決方法はミステリーでたまに見る手法です。
この手法を肯定するか否定するかは、みなさんの好みだと思います。
・「ファミコン探偵俱楽部 うしろに立つ少女」はおもしろかったのか?
1作目「消えた後継者」と同じくかなり面白かったです。
別に任天堂さんからお金をもらっているわけでもありません。
ステマじゃありません。
純粋に「面白かった」です。
・それでもやっておきたい「ファミコン探偵俱楽部」2作品
新作「ファミコン探偵俱楽部 笑み男」の体験版が先に出ます。
とは言え「ファミコン探偵俱楽部」2作品もやっておきたいところ。
「笑み男」は35年ぶりの新作という位置づけだからです。
今回のnote記事は以上です。
最後まで読んで頂きありがとうございました。
*このnote記事は2021年5月にアメブロで記事にしたものをリライトしたものです
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