全く幸せじゃない。 低酸素症とは?
"パルスオキシメーター"
この言葉を知っていますか?
聞き馴染みのない言葉ですよね。
Pulse(パルス) = 脈
Oxi, Oxy (オキシ) = 酸
Meter (メーター) = 自動計量器
こうやって分解すると少し分かりやすい。
血中の酸素の濃度を測る小さな機械のことです。
肺炎になり肺がダメージを受けると、肺から血液中に酸素が十分に行き渡らず、酸素飽和度が低下します。血中酸素濃度の測定は、新型コロナ患者の病状の判断目安として用いられています。医療機関ではパルスオキシメーターという機器を使い、患者の指先に装着して動脈血液中の赤血球ヘモグロビンが酸素と結合している比率を測定します。厚労省の研究班が策定した「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)診療の手引き」によると、新型コロナウイルス感染症患者の血中酸素飽和度が「96%以上」は軽症、「93%超〜96%未満」は中等症Ⅰ(呼吸不全なし)、「93%以下」は中等症Ⅱ(呼吸不全あり)と評価しています。
むずかしい説明ですが
要はコロナに感染して肺の機能が落ちると
全身への酸素の供給能力が落ちて
ダルさや、息切れが生じるとのこと。
それを数字で簡単に知ることができる機器を
パルスオキシメーターといいます。
私がアメリカの野球チームで
アスレティックトレーナーとして活動していた時は
常に遠征先などに"Pulse Oximeter" を持って行っていました。
標高の高い地域では血中の酸素濃度が低下して
選手のパフォーマンスに影響を及ぼします。
コロナ感染症の症状を確認するツールとしても
この考えは有効であると思います。
ここで良く航空医学で使われている言葉を紹介したいと思います。
『ハッピーハイポキシア = 幸せな低酸素症』
軽度の低酸素の状態に陥ると
人間は幸せな気分を感じるという現象です。
飛行機を運転するパイロットがこの状態に陥り
判断を見誤るという事故が起こりうるそうです。
心地よい気持ちになり
自らの健康状態を把握し辛い状態になってしまいます。
確かに飛行機に乗っていると
たまに何とも言えない気分になることがないでしょうか?
その時に血中の酸素濃度を測ると
きっといつもより低くなっているはずです。
コロナ感染の軽症時にも
この "ハッピーハイポキシア" の症状が
出るという事例が確認されています。
息苦しさは無いけどなんだか変な感じ、、、
フワフワした気分、、、
こんな時にパルスオキシメーターを使ってみても良いのかなと思います。
もしも酸素飽和度が93-90%を下回っていたら
かかりつけの病院で検査してみても良いかもしれません。
(日頃の数値を把握して比べることができればベスト)
持病の有無
パルスオキシメーターの正しい使い方を理解することで
コロナ感染の重症化を防ぐことが出来るかもしれません。
あくまでもこれは指標なので
数値が低い = コロナに感染している
とは限らないので
きちんと医師に相談されてくださいね。
自分の身体に貪欲に。
少しでも安心、安全に暮らしたいものですね。
みんなと連携して
1日でも早く幸せになろうよ。
では。
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