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ファイナンシャルプランナー×中小企業診断士の家計簿 6【家計簿の見方②】

家計簿における、”貸借対照表”の見方について、説明していきます。

貸借対照表、よくバランスシートといわれるものです。

家計における貸借対照表、どう見るか、どう扱うべきでしょうか。

家計における貸借対照表

貸借対照表は、2列で表記され、以下のようなイメージになります。

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2列のうち、左側は、持っている資産で、右側は、その資産をどう手に入れたかを書けていればOKです。

具体的に、2つ、例をあげてみます。

①保険をクレジットカード支払いで契約した
 左側に、手に入れた資産である、「保険」とか「積立保険」を書いて、
 右側に、「クレジットカード未払金」を。

②家を買った。支払は、35年ローンで。
 左側に、手に入れた資産である、「家」とか「住宅」を書いて、
 右側に、「ローン」を書くイメージ。

ここで一点注意。現金で、他の資産を買った場合!
現金も資産なので、持っている他の資産に、形がかわっただけです。
なので、もともと、その現金を手に入れた手段である、「給料(労働)」(と仮定)に変化はないため、右側の列はいじりません。

この場合は、単純に現金の所有額を減らして、その分の額を他の資産として、増額させればOKです。

ということで、どんな場合であっても、
左側の、ある時点での資産と、右側の、その資産をどう手に入れたかの金額は、同じになります。

それゆえ、この貸借対照表は、バランスシート、と呼ばれるのです。

家計における貸借対照表を作る意義

家計簿っていうと、なかなか貸借対照表?バランスシート?って感じで、
なかなか資産の整理まで、やらないかたが多いと思います。

ただ、これをやることで、比較ができるんです!

そう、一般的には、この程度の資産をもっておけば、
安心とか、平均的とか・・・

みずからの状況を何も知らずに、
老後に2,000万円必要!っていわれたりすると、
かなりびびりますしね!

とくに、日本的な考えで多いのが、
「平均的なら安心」「ほかのひとと同じくらいなら安心」といったように、
ほかのひとの状況を基準にする傾向があります。
わたしもそういう部分はありますがw

気になりますよね、ほかのひとの家計とか、収入とか、資産とかw

それらを一般的に比較して、このレベルまでがんばろうとか、
老後に、この資産をもっていれば大丈夫なのかとか、考えられるようにする。これ、とっても重要!!!

これでなんとなく意義がありそうだって思ってもらえたなら、
OKです!

なぜなら、家計簿の作り方で、簡単な作業をするだけで、
貸借対照表は自動的にできるのでw

貸借対照表の見方

実際のテンプレートにおける見方です。

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家計の場合、負債はなければないほど精神的には楽になるとおもうので、
基本的には、汗水たらして働いて稼いだお金から、必要な経費(水道光熱費とか)を差し引いた収支(利益)を貯めたお金で、資産を構築していってる状況ですかね。

この貸借対照表は、ライフステージにリンクさせて考えると、
ほかのひととの比較にくわえて、よりカスタマイズされて、いい指標ができあがります。

例えば、こどもが小学校6年生で、来年から私立だ!という状況の場合、
学費は今後どれくらい必要なので、現金・預金は、このくらい増やしておこう、今は家に資産を費やすのはよそうとか、そういう考え方が可能になります。

ライフステージごとの必要な指標は、次の投稿で列挙しますね。

ようやく、ここ(最終項)で流れを示したところの、①が終わります。

次の投稿から、②になるイメージです。

では引き続き更新していきますね。

有栖ケンタ

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