生きづらさの原因
背伸びをしたままどれくらいの距離歩くことができるだろうか。その背伸びをやめると死んでしまうという思いこみがあれば限界まで頑張ると思う。
足がつっても、続けるかもしれない。
しかし、やがてそれはいつか辞めなければならい。
緊張する場面ではいつも背伸びをしている。
そうしないと生きていてはいけないと思っている。
背伸びを意識できているほうはまだましで、ほとんどの場合、それが背伸びだということに気がつくことはない。
なんだかわからないけど疲れる。
息が消える。
今の世の中は自分の価値をあげようという方向に向かっている。
それが自己実現。
自己実現と社会課題の解決が結びついていないと評価されない。だからみんな格差是正だ、SDGsだ、ダイバーシティ、インクルーシブなど頑張っている。
自己実現が善でそれをしない人は無能。
そういう価値観。
無能だと思われたくないから頑張る。興味のないこともやる。
誰かの顔色をうかがうために、必死に働く。勉強する。資格を取る。実績をつくる・・・
「いいね」の数がまるでゲームのライフポイントのようにそれがないと生きられない。
誰かの承認があって自分の価値が決まっているという誤認。
そういう状況だからみんな疲れている。
本当は背伸びなんかしたくない。
急ぎたくない。
もっとだらだらしたい。
そういう人がいても良いがそれは言葉にできない。
勝ちがない人間だと思われたくないから。
そして私たちを支配するべき思考の強さはかなりである。
努力するべき
完璧にやるべき
夢を持つべき
目標を達成すべき
希望をもつべき
なんて生きづらい世の中か。
誰がつくったルールなのか。
それは誰でもない。自分自身なんだけど
それがいつの間にか、どんなルールよりも強いものとして
自分の中にある。
実は自分の主観が誰かにジャックされている。
評価を自分の主観で下せなくなっている。
そのことに気づいたら少し楽になれるはず。
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