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ありのままの自分はセルフイメージから始まる

ありのままの自分で生きるためには、自分のことを知っていくことが最も重要です。そのために必要になる概念がセルフイメージです。


自分で自分のことをどう思っているのか。これを自己概念とか、セルフイメージとか言います。このセルフイメージこそが、今の自分を形作る上で大きな影響力を持っています。自分に対して、ネガティブであればネガティブな生活、人生、自分に対して前向き、肯定的なイメージを持っていれば、前向き肯定的な生活や人生を歩むことになります。

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セルフイメージによって物事の見方が決まっています。セルフイメージを通して私たちは物事を見ているのです。自分にとって似合う似合わない、「自分らしい」「らしくない」などの基準になるのがセルフイメージです。結果として同じ経験をしても、そのことを前向きにとらえることができる人もいれば、ネガティブにとらえて落ち込む人もいます。それは、映画や食事、音楽など同じ経験をしても一人ひとり、そこに対する感想とか得るものとかが違ってくることにも関係します。

質問です。いま、あなたは自分自身に対してどんなイメージを持っていますか?

と、いきなり質問されてもそんなこと普段考えていないからすぐには答えられないと思います。しかし、私たちは時折、「あなたはどんな人か?」を尋ねられます。就職の面接なんかでは尋ねられる。だから自己分析を一生懸命やるわけです。

あなたを形作るセルフイメージは一つではないと思うのです。社会での役割、また家庭での役割、これまで歩んで来た人生の中で身に付いたこと、苦手なこと、得意なこと・・・あらゆることが自分自身に対してセルフイメージとなっています。

このセルフイメージがどのようなものかで人生が変わってきます。アメリカの啓蒙家のアール=ナイチンゲールは、「人は自分が思い描いた通りの人間になる」とさえ言っています。つまり、セルフイメージ通りの人間ということです。

イメージが持つ力の二つの特徴

セルフイメージもあくまでイメージです。イメージには大きく特徴が二つあります。一つはわれわれに影響をするということです。これ、結構強いんです。例えばレモンをイメージして、そのレモンを搾ってその汁をスプーン一杯口に含むところを想像してみて下さい。それだけで、口の中が酸っぱく感じてしまいます。目の前にないのにさも、あるかのように体が反応するのがイメージの力です。梅干しでもいいです。テレビで残酷なシーンを見て、体が痛くなったりするのもこれと同じイメージの力です。

もう一つの特徴はイメージは変えられるということです。レモンの話をした後に梅干しや残酷なシーンという言葉を見たことで、もうレモンのことは忘れているわけです。もちろんセルフイメージは今さっき出来上がったものではないので、すぐには変わりません。しかし、あなたが描きたいように描けばセルフイメージはその通りにできていきます。しかし、そのイメージを描くことを邪魔する小物があります。それが不安だったり恐怖だったりという感情です。これについては次の見出しで書いています。

いま、ちょっと文章を読んだだけでも目の前のイメージを作り上げて行くことができるのです。

私たちはこのイメージをいかようにも書き換えることができるのです。自分が願う、思い描く未来を想像して、自分のセルフイメージを最高のものに書き換えていきましょう。

セルフイメージの書き換えをはばむもの
セルフイメージ―自分で自分に対して思い描いているイメージのことというのを上で書きました。

このイメージで、自分自身の人生までもが大きく変えられるというものです。しかし、「セルフイメージを良くしよう」、「今のセルフイメージはネガティブだから書き換えよう」とおもってもうまくいかない場合もあります。

それはなぜか。今の自分を否定しているからです。人が変化していくために必要なのは、克服でも脱皮でもなく受容なのです。いまの自分を否定するのではなく受け入れるのです。

こういうことを言うと、「今の自分は未熟だ」とか、「まだまだ努力不足だ」と思い、そんな自分だからこそ頑張ろうと思うのです。しかし、今の自分にダメ出ししておいて、将来が良くなるということがありえるのでしょうか。今ダメだしをしているということは、成長した将来においてもダメだしをするということにもなります。つまり、今の自分にダメを出していると、いつまでたっても成長を喜ぶことができないのです。

成長を喜べない限り、セルフイメージがポジティブに書き換えられるということは非常に難しいのです。いま、目の前にある幸せや喜び、そして、現時点の自分自身を慈しむことによって変化、しかも成長に向けた変化をもたらしてくれます。

今の自分をマイナスにとらえている間は、どれだけ努力してもありのままの自分にはなりません。

ありのままの自分になるのは努力ではなく自分を認めることなのです。

セルフイメージを育むために

セルフイメージは変えることができる。確かにそうなのですが、そのためには価値観の転換が必要です。

努力というマイナスからプラスという発想から、認めるというプラスからプラスへの転換が求められるのです。

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セルフイメージを変えるためには、現時点の自分自身にOK!と言えることが大切なのです。

現時点の自分自信を受け入れるとはどういうことか。それはありのままの自分がすばらしい、ありのままの自分がかけがえのない存在であると自分自信を慈しむことです。

不思議なことですが、「いまの自分はこれでいいんだ」と思えるようになると、セルフイメージが変化していきます。一方で、「このままではいけない」と否定していると、何度も同じところをぐるぐる回るだけで、セルフイメージは豊かになるどころか、むしろ弱っていってしまいます。

どんな状況にあって、どんな自分であってもありのままの自分を大切に。今はトラブルが多くて、悩んでばかりかもしれない、うまくいっていないかもしれない。それでも、あなたはこの世に唯一無二の尊い存在なのです。

人生を決定づけるセルフイメージを豊かにするためにも、今の自分と今このときを大切にしてほしいです。

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