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カウンセリングのハードルを下げるためにクライエントさんに知っておいてもらいたい二つのこと

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カウンセリングの最初によく起こることの一つとして、クライエントさんが抱える引っかかりが本日のテーマです。大きく二つあります。

1 話がまとまっていないから話せない

一言目にでてくることの多い言葉が「まとまっていないのですが・・・」という一言。カウンセリングを受けられるということは、自分でもうまく言葉にできないような気持ちになっていたり、込み入った事情があったりします。まとまっていないのが当然だと思います。

話がまとまらないときは心がモヤモヤするし、自分自身でうまく結論が出せないでいます。同じところをグルグルまわって、片方を立てれば片方が立たない、自分が損をすればうまくいくかもしれないが、そこには納得できない、そういった葛藤をたくさん抱えていて、しかも登場人物が多く、その中の何人かには問題を説明することさえ億劫であったり、相手が高齢(または幼すぎて)うまく対話ができないという事情もあります。

どれだけ複雑でも、話せるところから話してもらって大丈夫です。整理はこちらでやります。

というのがカウンセラーとして思うところです。

話がうまくまとまらないから、他人の力を借りる必要があります。

複雑な事象を言葉にするのは、自分自身でも面倒です。それでもスッキリしないと、気持ちが沈むし、物事を前に進めることができない感じがあります。

カウンセリングに向けてノートにご自身で何を話すかを書き出して整理されている方もいます。これはこれで効果があります。場合によってはこれでスッキリすることもありますから、カウンセリングは不要なのですが、この整理したものをカウンセラーに話すことで、さらに整理が進んで、自分の中の気持ちが落ち着くということにつながります。

2「つまらない話」なので・・・

クライエントさんが自分自身の話をつまらないものだと決めて、人に話そうとしないこともよくないことです。本人にはつまらないこと(話しても共感してもらえないと思うこと)であっても、カウンセラーにとってはそれも貴重な情報の一つなのです。

カウンセラーは聴くのが仕事です。どんなにつじつまが合わない、込み入って分かりにくい話も聴くことができます。理解が不十分にならないように、話が難しい場合は確認をしながら伺います。

特に確認することが多いのは話の中に出てくる主語です。主語が省略されたり、娘さんが二人いたりすると「誰だ?」「どっちだ?」となります。そこが分からないとその後の話も分かりづらくなります。

私の場合はすぐに尋ねずに、文脈で把握しようと心がけています。クライエントさんの話の流れを止めたくないからです。ただ、それでも分からないときだけ確認をいれています。

つまらない話で誰も聴いてくれない話だからこそ、言葉にしてもらう必要があると考えています。

感情に限らず、自分の身の回りに起きた出来事を言語化することは、非常に大事なことです。これが気持ちや頭の整理につながるからです。これをほったらかしていくと、自分で整理がつかなくなります。

散らかった部屋を毎日ちょっとずつ片付ければきれいに使えますが、散らかったままにしておくと、片付けに手間がかかり、片付けるのが億劫になったりするので人の手を借りる必要があります。

心の中のちらかりが、話すことで片付けられるうちに整理することで、日々の生活を安定させます。安定しているときにこそカウンセリングを受けるとさらに効果的です。


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