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場面緘黙にとってリモートワークは最高の環境だった

私は幼稚園のころから場面緘黙の症状に悩まされてきました。家だとしゃべるしゃべる、うるさいくらいしゃべるのに幼稚園に行くと本当に一言も喋れなくなるのです。

学生時代の場面緘黙

先生から何言われても無言。何故か自分の中で幼稚園で家と同じように喋ることは考えられませんでした。

両手を口を覆う様に端に添え、その手の端をお友達の耳につけ、息の様な声でお話しすることはなんとかできました。

小学校に入ってからは少し良くなり、学校内では授業で先生に指された時だけ喋れる様になりました。しかしお友達とは幼稚園時代の状態が続いていたのですが3〜4年生から何がきっかけだったか思い出せないのですが、お友達とは普通に話せる様になりました。

しかし、変わらず初対面の大勢の方が集まる場所に行くと何故か自分から言葉が出ない。喉と口の境目まで言葉が出てきてそこで止まって、苦しい気持ちになるくらいなのにそこから動かず、タイミングを逃すの繰り返し…。

社会人になってからの場面緘黙

場面緘黙の症状は特に会社に入社してから顕著に表れました。

同僚に対して最低限の話すべき事があったら話せるのです。(一対一で10分以上今か?今じゃない?とタイミングを見計らって自分が痺れをきらした状態になってやっと聞くことになりますが…)

しかし雑談になると話しかけたくても声が出ず、周りの席の同僚や上司がもりあがっている雑談をガン無視状態…もしくは顔だけ笑顔。もちろん話しかけられたら話しますが、話したい事があっても自分からは話せないのです。

これが原因で輪をかけてやっかいでつまらないやつとして捉えられ、上司からはあまり好かれたことがありません…。親しい友達や親はこの様な私の姿を知らないので見たら普段の様子と違いすぎて驚くと思います。

このような状態が場面緘黙という自分の特性だと気付いたのは大人になってからでした。

何も考えてないわけではないんだよ、言葉が出ないんだよ…話したくて口だけパクパクしながら笑顔で雑談が終わるのを待つ、そんな状況は変わらないけれど、あっ特性だったのか…と気づいてからは気持ちだけ楽になりました。

リモートワークで働くことになった

2020年、私は育休期間を終え職場復帰することになりました。コロナ禍、都内の私の会社も早々にリモートワークとなり、パソコンが家に送られてきてそのまま仕事をすることになりました。

2年近くのブランク、産休育休前と比べて変わっているシステム、子どもと向き合い続けていたので大人相手の会話だと全く回らない頭…最初こそ仕事のやり方を思い出すのに必死でしたが、慣れてくると今までになくてきぱき作業が進むではないですか(自分比)。

会社に行けばほぼコミュニケーション=業務の一部であるかのように繰り広げられる雑談。雑談が始まるかも!始まった!ああまた話せなかった…ツライ…といかに雑談に気を取られていたか一人で仕事をしている中で改めて気づくこととなりました。

大人数の雑談を気にしないことだけで、無駄に考えることや悩むことが大分減り、そして脳のリソースを作業に向けることができたので前よりも少し早く作業ができたのかも?と思われます。

余談ですが他にもHSP気質の私は隣の同僚がちょっと離れただけでだけでああ、私嫌われることしたかな…?と悩み、一口お菓子を渡そうにも今は話しかけるのいけるか?いけないかな?で30分作業をしながら悩んでしまいます。

更に発達障害なので急に話しかけられたり違う仕事を口頭で振られたりすると軽くパニックになり仕事の優先順位を考え直すのにものすごくエネルギーを使うのです。

そんなこともあり、リモートワークでは私の会社員生活10年近くで一番精神的にダメージを得ずに効率良く仕事をすることができました。リモートワーク様様でした。

コロナが終息した後も、個人的にこのリモートワークの仕組みは根付いてほしいと密かに考えております。

※更に余談
私の特例?は横に置いておいて、リモートワークで仕事の効率が上がったか?という意見に対して7割以上が下がったと答えているという意見も。

確かに少し同僚に気になった点を確認したいという時、質問点をわざわざ文章にして文字ベースで相談しなくてはならないこともあり、作業しにくい時もあります。
あと聞いた話ですが営業の方は、対面からパソコン画面越しに先方と話すのがメインになったのでコミュニケーション方法が変わり特に仕事しづらいみたいですね。

今後人によって出社もリモートもOKなハイブリッドな働き方を許容する社会になることを願っています…。

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